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情報BOX:中国製新型コロナワクチンの最新情報

[31日 ロイター] - 中国は新型コロナウイルスワクチンの開発で世界の先頭集団を走っており、昨年中に候補ワクチンの大半が臨床試験(治験)の後期段階に入った。12月31日には初めて中国当局が承認をしたが、有効性についての詳細なデータはまだ示されていない。

 12月31日、中国は新型コロナウイルスワクチンの開発で世界の先頭集団を走っており、昨年中に候補ワクチンの大半が臨床試験(治験)の後期段階に入った。北京のシノバック・バイオテックで2020年9月撮影(2021年 ロイター/Thomas Peter)

中国のワクチン開発、有効性データ、承認日程について、現段階で分かっていることをまとめた。

<最も開発が進んでいるワクチンは>

後期治験段階にあるのはシノバック・バイオテック(科興控股生物技術)、中国医薬集団(シノファーム)、カンシノ・バイオロジクス(康希諾生物)、中国科学院のそれぞれが開発する計5種類のワクチンだ。ただ、いずれも詳細な有効性データを公表していない。

当局は31日にシノファーム傘下の北京生物製品研究所が開発したワクチンを承認した。同研究所は30日、治験第3フェーズの暫定分析で79.34%の有効性が示されたと発表したが、詳細は示していない。

アラブ首長国連邦(UAE)は12月9日、暫定データに基づき同ワクチンの有効性を86%と発表していた。

シノファーム幹部は31日、詳細なデータを追って公表すると述べたが、具体的な日程は示さなかった。

シノバックが開発中のワクチン「CoronaVac」についても、相異なる有効性データが示されている。トルコでの後期治験では有効性が91.25%だったが、ブラジルの研究員らは50%から90%の間だと述べている。ブラジルは有効性データの公表をこれまで3回先送りしてきたが、1月7日に発表する見通し。

メキシコ保健当局トップによると、カンシノ・バイオロジクスは4日の週にメキシコ当局に対し、自社開発ワクチンの治験結果を提出する予定。

<何人が接種を受けたか>

中国は他のいくつかの国に比べてワクチン承認が遅れたが、何カ月も前から後期治験段階にある3種類の未承認ワクチンを市民に接種している。

同国は昨年7月、「エッセンシャル・ワーカー」や感染リスクの高い人々を対象とする緊急使用計画を開始し、シノファームのワクチン2種とシノバックの「CoronaVac」を計450万回以上接種したとしている。

冬に感染リスクが高まることを念頭に、この1カ月は緊急使用計画を強化した。

香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、中国は2月半ばの春節(旧正月)連休までに最多で5000万人に接種する計画だ。

中国はまた、カンシノの未承認ワクチンについて軍人向けの使用を認めており、同社幹部は11月28日、4万―5万人に接種したと述べた。

<どのような技術が使われているか>

シノファームとシノバックのワクチンは不活化した、あるいは死んだウイルスを用いる従来の技術に基づいている。免疫反応を起こすに当たって、人体内細胞での増殖はできない。

中国国家衛生健康委員会の幹部は31日、こうした新型コロナワクチンによる全般的な副作用の発生率は他の不活化ワクチンと同様であり、アレルギーなどの比較的深刻な副作用の発生率は100万回に2回程度だと述べた。

<中国製ワクチンを購入している国は>

UAEは12月、中国製ワクチンの国民向け接種を開始した最初の国となった。

パキスタンは12月31日、シノファームから120万回分のワクチンを購入する契約を結んだと発表した。

シノバックの「CoronaVac」はブラジル、インドネシア、トルコ、チリ、シンガポールが購入契約を結んでいる。同社はマレーシア、フィリピンとも供給の交渉を進めている。

カンシノはメキシコ向けの供給契約を結んだ。

中国の習近平国家主席は、中国製ワクチンを世界の公益に資するものにすると表明している。

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