[9日 ロイター] - 米石油大手エクソン・モービルは9日、2023年までに19年比で年間90億ドルのコストを削減する取り組みの一環として、複数の事業部門を統合すると発表した。
同社は昨年、石油・天然ガス開発・生産を集約した「上流事業」、石油精製と化学を一本化した「製品ソリューションズ」、低炭素ビジネスの3主要部門に組織を改編すると発表していた。
主要部門の改編に続き、サプライチェーン(供給網)や原材料などの調達に関する意思決定を一元化するために規模の小さい部門も集約する。
複数部門が同じサプライヤーと別々に交渉するような調達の重複をなくし、外部業者との契約に関してエクソンの交渉力を高める狙いがある。また、石油や電力、輸送などに関する取引活動を一元化してグローバル取引デスクを立ち上げる。
同社は、今回の組織改編に人員削減は伴わないとした。
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