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コラム

コラム:フェイスブック、買収に頼らない自力成長が必要

 9月16日、企業は2つの方法で成長できる。企業買収を通じた成長と、内部変革による成長だ。米交流サイト大手フェイスブック(FB)にとって選択肢は1つに絞られた。写真は1月6日撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 16日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 企業は2つの方法で成長できる。企業買収を通じた成長と、内部変革による成長だ。米交流サイト大手フェイスブック(FB)FB.Oにとって選択肢は1つに絞られた。

米紙ウォールストリート・ジャーナルは15日、米連邦取引委員会(FTC)が年内に、FBが独占禁止法(反トラスト法)に抵触しているとして訴訟を起こす可能性があると報じた。米議会もFBに加え、同じく巨大情報・技術(IT)企業であるアルファベットGOOGL.O傘下グーグル、アマゾン・ドット・コムAMZN.O、アップルAAPL.Oの各社に目を付けて働き掛けを強め、調査に乗り出している。

規制当局がシリコンバレーの巨大IT企業を相手取った訴訟で成功を収めるかどうかに関係なく、訴訟の脅威だけでも各社を萎縮させる効果がある。例えばFTCは、グーグルによるウエアラブル端末メーカーのフィットビットFIT.N買収計画を調査している。違う局面であれば、規制当局の審査を問題なく通過できたであろう案件だ。

FBが企業価値を高めるには、ソーシャルメディアにおける次の有望企業買収が是が非でも必要だ。だが若者は気が変わりやすい上、買収案件の審査がさらに厳しくなれば、これまでもそうであったように今後の事業に打撃を与え、最終的にFBは身動きできなくなるかもしれない。実際、同社のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が手掛けた最も賢明な戦略の1つが、2012年に写真共有アプリのインスタグラムを10億ドルで買収した案件だ。インスタグラムは規模こそ小さかったが、若者の利用が広がり、脅威を与える事業となった。

インスタグラムはフェイスブックの傘下で、手ごわいソーシャルメディア企業へと自力で成長した。次の新たな買収対象となり得る短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」は人気が急上昇している。だが、FBがティックトックの米国事業買収に乗り出した場合に米議会がいかに厳しく審査するかを考慮すると、親会社である中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)が強いられた米国事業売却の入札にFBが応札できたとは考えにくい。FBは次の世代に困難な方法で到達する必要があるだろう。それは自力での成長だ。

●背景となるニュース

*米紙ウォールストリート・ジャーナルは15日、米FTCが年内に、FBが独占禁止法に抵触しているとして訴訟を起こす可能性があると報じた。FTCはFBの市場における影響力や、競争を妨げていないかどうかを調べている。

(筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています)

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