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フェイスブック、社名を「メタ」に変更 仮想環境構築に注力

[28日 ロイター] - フェイスブックは28日、同日付で社名を「メタ」に変更すると発表した。共有された仮想環境を意味する「メタバース」の構築に焦点を当て、ブランド名を変更するという。

ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)はライブ配信された拡張現実(AR)技術を活用した会見で、新名称は、傘下の交流サイト(SNS)「フェイスブック」よりもむしろメタバースに資金を投じる取り組みを反映したものだと説明。SNSの名前はフェイスブックのままで変更しない予定。

「メタバース」とは、30年前のディストピア小説で初めて使用され、今ではシリコンバレーで話題になっている言葉で、異なるデバイスの利用者がアクセスできる共有の仮想環境として広く認識されている。

ザッカーバーグ氏はフェイスブックというブランド名では「1つの製品との関連性があまりにも強く、現在あるいは将来的にも当社の全ての事業を表すことができない」と説明。社名変更により、様々なアプリや技術を1つの新たなブラントにまとめることができるとした。企業構造は変更しないという。同社はARや仮想現実(VR)に重点的に投資してきた。

同社はブログで、12月1日から銘柄コードを「MVRS」に変更すると表明。28日にはカリフォルニア州メンロパークにある本社で新たな看板を発表し、親指を立てた「いいね!」のロゴから青色のインフィニティー(無限)を示す図形に変更した。

株価は1.5%高の316.92ドルで終了した。

<批判の高まり>

同社は今週、VRやARに特化したハードウエア部門「フェイスブック・リアリティ・ラボ(FRL)」について、第4・四半期から業績報告を本体から切り離して行うと明らかにしていた。

ザッカーバーグ氏は米ITニュースサイト「ザ・インフォメーション」とのインタビューで、CEOを退任することは考えておらず、FRLのスピンオフ(分離・独立)も「まだ真剣に」検討していないと述べた。

同部門のトップによると、部門名は「リアリティー・ラボ」に変更し、取り扱うVR用ゴーグルのブランドも「オキュラス」から「メタ」に変える。

フェイスブックはここ数年、利用者の個人情報流出問題や、新型コロナウイルスに関する偽情報およびヘイトスピーチなど不適切なコンテンツへの対応などを巡り批判を受け、評判に傷がついていた。また、米連邦取引委員会(FTC)は同社の商慣習が反競争的だとして反トラスト法(独占禁止法)違反で提訴している。

米ジョージタウン大学経営大学院のプラシャント・マラビヤ教授は、ビデオ通話デバイス「Portal」といった製品にもフェイスブックの名前の使用しないのは、同社にかつてないほど厳しい目が向けられる中、SNS以外のアプリにも悪影響を出るのを何としても防ぎたい姿勢の表れだと分析。フェイスブックという名前に「傷がついた」のは明らかだと述べた。

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