[ワシントン 3日 ロイター] - 交流サイトのフェイスブックを巡り、利用者5億人以上の電話番号などを含む個人情報がインターネット上で自由に閲覧できる状態になっていたことが分かった。
サイバー犯罪情報を扱うイスラエル企業ハドソン・ロックの共同創業者、アロン・ガル氏によると、これらの個人情報はハッカー社会で1月以降出回っている一連の電話番号と同じとみられ、その存在はハイテク関連メディア「Motherboard」が最初に報じた。
ロイターは今のところ、これらの情報の裏付けを取れていない。ただ、ガル氏は3日、少なくとも一部のデータは知人の電話番号と一致したことを確認。複数のジャーナリストも知り合いの電話番号と一致していると明らかにした。
フェイスブックは発表文で、これら個人情報は「非常に古い」ものであり、2019年8月に対処した問題に関係していると説明した。
ロイターはメッセージサービス「テレグラム」を通じて情報漏洩者への接触を試みたが、今のところ返答は得られていない。
ガル氏はロイターに対し、フェイスブック利用者は電話番号などを入手した可能性がある人物からの「(人の心理・行動の隙を狙った)ソーシャルエンジニアリング攻撃」に警戒すべきだと述べた。
今回の情報漏洩のニュースはビジネス・インサイダーが最初に報じた。( here)
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