[フランクフルト 27日 ロイター] - 米交流サイト大手フェイスブックFB.Oは、ドイツでネット上のヘイトスピーチを禁止する新法が今年施行されたことを受け、1─6月に362件(訂正)の投稿を削除したと明らかにした。
新法では、違法な書き込みを見つけた人からの苦情などに対応し、サイトの管理者が24時間以内に違法性がある投稿を削除する必要がある。違反した場合は最大5000万ユーロ(5800万ドル)の罰金を科される可能性がある。
フェイスブックのグローバル・ポリシー・ソリューションズ担当バイス・プレジデント、リチャード・アラン氏はブログで、同社が新法の下で1─6月に1704件の苦情を受け、362件(訂正)の投稿を削除したと明らかにした。
同氏は「ヘイトスピーチはフェイスブック上で許容されない」と強調、人種や国籍、宗教、性的指向などの理由で弱者の立場にある人を攻撃した投稿を削除したと説明した。
苦情は中傷や犯罪の扇動など、ドイツ刑法の違反を疑われる書き込みを対象としており、削除された投稿で最も多かったのは中傷だった。
アラン氏によると、ドイツの新法「NetzDG」に関する苦情には65人のスタッフからなる専門チームが対応に当たっており、苦情件数に応じてスタッフの数を調整する可能性もある。
*7月27日付の記事で、見出しと第1、第3段落の投稿削除数を「260件」から「362件」に訂正します。
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