[10日 ロイター] - 米フェイスブックは10日、新型コロナウイルスのワクチンに否定的なコンテンツの拡散を目的にインフルエンサーを集めようとしたロシアとの関連があるマーケティング会社の複数アカウントを削除したと発表した。
フェイスブックは、英マーケティング会社AdNowの子会社で、主にロシアから事業を行っていたFazzeに関連するアカウントについて、外国からの干渉に対するポリシーに違反したとして禁止したと発表。この活動は、主にインド、中南米、米国の利用者をターゲットとし、同社のプラットフォームを使用していたという。
フェイスブックの担当者はこの活動について、レディットなどのフォーラムに誤解を招くような記事や嘆願書を投稿し、フェイスブックやインスタグラムなどのプラットフォームで偽アカウントを使ってコンテンツを増幅させていたと説明。ほとんどは失敗に終わったものの、インフルエンサーへの支払いが関わっていたようで、ある程度の注目を集めたという。
新型コロナやワクチンを巡っては、虚偽の主張や陰謀論など様々な情報がソーシャルメディア上で広がっている。米議会や政府からは、こうした虚偽情報の拡散がコロナ対策に影響を及ぼしているとの声が出ている。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」