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ファナック、今期営業益は市場予想下回る 部材不足が利益押し下げ

 4月26日、ファナックは、2023年3月期営業利益が前期比7.7%増の1973億円になる見通しだと発表した。写真は同社のロゴ。2016年11月、都内で撮影(2022年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 26日 ロイター] - ファナックが26日に発表した2023年3月期連結業績予想は、営業利益が前期比7.7%増の1973億円で、市場予想を下回った。顧客の設備投資意欲は旺盛だが、部材不足による部材価格の上昇、物流費の高騰が利益率の押し下げ要因となっている。

連結売上高は同12.6%増の8255億円、純利益は同7.0%増の1662億円を見込む。IBESがまとめたアナリスト23人のコンセンサス予想平均値では、連結営業利益は2228億円だった。

今期の営業利益率は、世界的な部品不足による価格上昇や、海上運賃の増加により、前期実績の25.0%から23.9%まで低下する見通し。山口賢治社長は記者会見で「(半導体の)価格高騰は一時的なものとは考えていない」といい、「半年、1年程度はこうした状況が続く」との見解を示した。

価格転嫁は顧客との関係も考え慎重かつ丁寧に検討するとし、安易な値上げは否定した上で、円安で海外現地での製品が販売し易くなる機会をとらえ転嫁することも検討するとした。今期業績は、為替レート1ドル=125円、1ユーロ=135円前提で計画している。

足元、部品不足が供給制約となり業績の足かせになっているものの、今年度の設備投資額を500―1000億円へと増やし、生産能力を拡大する。山口社長は、中期的にEV(電気自動車)化、カーボンニュートラルに向けた世界的な設備投資は続くとの考えを示した。

同時に発表した22年3月期の連結売上高は前年同期比33.0%増の7330億円、営業利益は同62.9%増の1832億円、純利益は同65.2%増の1552億円だった。

(浦中美穂)

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