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スイス企業が牛のげっぷとおならを抑制する飼料開発、温暖化対策で

 10月3日、スイスのローザンヌ近郊ビエールに拠点をおくアゴラン社はげっぷやおならによる家畜のメタンガス排出を抑制する飼料を開発した。写真は先月26日撮影(2018年 ロイター/Denis Balibouse)

[ビエール(スイス) 3日 ロイター] - スイスのローザンヌ近郊ビエールに拠点をおくアゴラン社が、げっぷやおならによる家畜のメタンガス排出を抑制する飼料を開発した。

同社によると、牛が1年に生成する二酸化炭素は約3トン。共同創業者兼マネジングディレクターはロイターに、同社特製の飼料により生成が10%抑制できると説明し、「当社は年間に牛100万頭分の飼料を販売しているので、30万トンの二酸化炭素削減となる。欧州連合(EU)域内にいる牛は2500万─2800万頭なので、(100万頭分は)大きな比重といえる」と述べた。

国連は、家畜の飼育が温暖化ガスの全排出の18%を占めると推計。その約4分の1が牛のおならとしている。

一方、国連食糧農業機関(FAO)家畜開発部門担当者は、「温暖化ガス排出ではおならよりげっぷが原因となっており、牛のげっぷは全体の4%に達している」と述べた。

アゴランの技術責任者は、「農業従事者がメタンガス生成を減らしても1銭にもならない。しかし、たとえばメタン生成の40%削減が農業従事者に義務付けられている米カリフォルニア州などでは、この状況が変化しはじめている」と述べた。

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