October 1, 2019 / 9:26 AM / 20 days ago

FRB、2回利下げして当面は据え置くべき=米シカゴ連銀総裁

[フランクフルト 1日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は1日、経済見通しへのリスクがあるものの、連邦準備理事会(FRB)が今年2回利下げしたことで、金融政策は2%のインフレ目標達成に向けてリセットされたとし、政策金利は当面据え置くべきとの見解を示した。

9月1日、米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁(写真)は、経済見通しへのリスクがあるものの、連邦準備理事会(FRB)が今年2回利下げしたことで、金融政策は2%のインフレ目標達成に向けてリセットされたとし、政策金利は当面据え置くべきとの見解を示した。チューリヒで2017年10月撮影(2019年 ロイター/Arnd Wiegmann)

エバンズ総裁は、多くの米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーと同様、昨年12月までは、失業率が約50年ぶりの低水準にあることから今年3%超まで利上げすることが可能で、インフレ目標も達成されるとみていた。

しかし、米中貿易摩擦の深刻化、英国が欧州連合(EU)を強行離脱する可能性など地政学リスクの高まりで米企業の業況が悪化し、金融政策に関する見解を転換した。

エバンズ総裁は、フランクフルトでの講演で「状況を踏まえ、政策金利を長期中立金利を50─75ベーシスポイント(bp)下回る水準に引き下げ、その水準を一定期間維持する必要があるとの結論に至った」とし「自分の以前の想定とほぼ同様な成長見通しを支え、合理的な期間内にインフレ率が2%の目標を達成することが確実とするためには、こうしたより緩和的なスタンスが必要だと考える」と述べた。

景気をふかしも冷やしもしない中立金利は、FOMCメンバーの大半が2.5%と考えている。政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は7月と9月の2回の利下げで現在、1.75─2.00%となっている。

パウエルFRB議長は、利下げは緩和局面の始まりでなく、景気拡大の維持を狙った政策途上の調整と説明している。

エバンズ氏の1日の発言は、パウエル議長の見解に完全に賛同する形だ。

エバンズ氏は、現在の金融政策は、インフレ率が2%に到達するだけでなく「一定期間2%を若干超えてしまう」ほど積極的な可能性もあると指摘した。ただ、企業や家計のインフレ期待が低下しており「政策のミスとはならない」と述べた。

トランプ米大統領が0%かマイナスに利下げするよう要求していることについては、FRBの政策には限界があると強調し、利下げしても潜在成長率をあまり押し上げられないと指摘した。

エバンズ氏は記者団に対し、今後数年、米景気が拡大しインフレが加速するに伴い、FF金利は若干上昇すると予想した。

また、ドル高は通常、インフレ下押し圧力となり、それを考慮する必要があると指摘した。

同氏は「政策金利が現行水準で、追加利下げがない場合、インフレ率は2%を超え、2021年までに2.2%に達し、米経済はトレンド成長率のペースで推移(を続ける)だろう」と述べた。

「その状況でFF金利は、われわれの予測期間を通じて若干上昇する」との見方を示したうえで、それは自身が考えるFF金利の中立水準を若干下回ると指摘した。

*内容を追加しました。

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