December 17, 2019 / 9:27 PM / 8 months ago

米FRB当局者、金利水準は良好と強調 変更のハードル高く

[ニューヨーク 17日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)当局者は17日、2020年に向け金利は好ましい水準で推移しており、金利変更のハードルは高いとして他の当局者の見方を踏襲し、FRBの現行のスタンスを支持すると明言した。

12月17日、米連邦準備理事会(FRB)当局者は、2020年に向け金利は好ましい水準で推移しており、金利変更のハードルは高いとして他の当局者の見方を踏襲し、FRBの現行のスタンスを支持すると明言した。写真は3月27日、ワシントンのFRB(2019年 ロイター/Brendan McDermid)

ダラス地区連銀のカプラン総裁はこの日、ニューヨークで開催された外交問題評議会主催のイベントで、「現状維持が政策の適切な軌道」とし、来年の金利変更は「想定していない」と語った。

カプラン総裁は来年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。

またボストン地区連銀のローゼングレン総裁も、米経済見通しに「大幅な変更」がない限り、FRBは短期的に追加利下げを実施する必要はないと指摘。現時点では、来年に景気が悪化する公算はほとんどないとの見方も示した。[nL4N28R3R7]

FRBは前週の連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.50─1.75%に据え置くことを全会一致で決定。FRBは今年、世界経済の成長鈍化や米中通商摩擦による米経済への悪影響に対する措置として3回の利下げを実施してきた。

前回のFOMCで公表されたFRB当局者の金利・経済見通しでは、17人中13人が少なくとも2021年まで金利変更はないとの見通しを表明。4人が来年に1回の利上げが実施されるとの見方を示した。

前週末13日にはクラリダ副議長と米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が政策金利据え置きを容認する姿勢を示していた。

カプラン総裁はFRBが今年実施した利下げは経済に対するリスクの均衡に寄与したと述べ、堅調な雇用情勢が継続する限り、来年も個人消費が米経済を主導するというのが自身の基本見通しとした。

FRBによる今年3回の利下げにいずれも反対してきたローゼングレン総裁もフォーキャスターズ・クラブ・オブ・ニューヨークで行った講演で、米経済は「良好な位置に付けている」と表明。小売業者は年末商戦に楽観的な見方を示しているとし、「雇用が潤沢な中、賃金も伸びていることで信頼感が増している。年末商戦、およびその先についても幸先が良い状態になっている」と述べた。

もっとも、カプラン総裁は来年の米成長率見通しは約2%と見込む一方、企業による顧客への価格転嫁は難しいとして、インフレ圧力は引き続き穏やかになると言及。

対照的にローゼングレン総裁はインフレ率について、FRBが目標とする2%に向かって上昇していくとの見方を示した。

経済に対するリスクに関しては、カプラン総裁はブルームバーグTVとのインタビューで、トランプ政権の関税政策は不確実性の継続を招くとし、米中が先週に「第1段階」の通商合意に到達したことは好ましいとしつつも、「貿易を巡る不透明性が解消されたわけではない」とけん制。さらに「中国との貿易問題は今後何年にもわたり継続するだろう」と述べた。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below