October 3, 2019 / 3:49 AM / 17 days ago

「真実」公開控える是枝監督、ドヌーヴなしでは「実現不可能だった」

[2日 ロイター] - 新作映画「真実」の日本公開を10月11日に控える中、是枝裕和監督はロイターのインタビューに応じ、同作は仏女優カトリーヌ・ドヌーヴが出演してこそ実現可能な作品だったと語った。

 是枝裕和監督(中央)は新作「真実」について、仏女優カトリーヌ・ドヌーヴ(左)が出演してこそ実現可能な作品だったと語った。写真は8月、ベネチア映画祭で撮影(2019年 ロイター/Yara Nardi)

「真実」は是枝監督にとって海外で監督した初の作品。ドヌーヴが国民的大女優ファビエンヌの役を、ジュリエット・ビノシュが脚本家である娘リュミールの役を演じている。ファビエンヌの自伝出版を巡り、2人の傷つきやすい関係が再び浮き彫りになるというストーリー。米俳優イーサン・ホークがリュミールの夫を演じている。

ビノシュは数年にわたり是枝監督に一緒に映画を作ろうと声をかけていたが、実現していなかった。しかし是枝監督はパリを出発するフライトの中で、自身が2003年に書き始めた脚本を映画にし、舞台をフランスに設定しドヌーヴとビノシュを母娘として起用する考えを思いついたという。

是枝監督は「真実」について、「彼女(ドヌーヴ)でなければできないと思っていた」と述べ、ドヌーヴ以外にファビエンヌを演じることのできる女優はいなかったと語った。

ドヌーヴは脚本の一部を読むと「とても面白いけれどここを直した方がいい」とアドバイスしたり、「撮影はパリでね」「私はパリから出ないわよ」と話したりし、監督はドヌーヴが出演に関心を示していると感じたという。

キャスティングが決定した後も、是枝監督は海外撮影や外国語での撮影という壁にも直面したが、通訳のレア・ル・ディムナさんの存在もあり、今回のプロジェクトは成功したとの考えを示した。

監督は脚本を日本語で書いた後、ル・ディムナさんとフランス語の翻訳に着手。細かいニュアンスも的確に訳してくれると信じていたと話し、「彼女に出会っていなければこのプロジェクトをやる自信はなかったと思う」と述べた。

また監督は、舞台はパリであるものの、エッフェル塔やシャンゼリゼ通りなど「はがきのような風景」の中では描かないと最初から決めていたと明かした。「外国の監督がその土地に撮りに行くときに失敗するパターン」は、絵はがきになる風景の中で人を歩かせることだとし、「生活者の目線で見たパリを撮ろうと思った」と語った。

今後については、企画は開発中ではあるものの、この5年で5本の映画を作成しており、スピードを落として半年間は次にすることを決めないと語った。「いい流れで毎年公開できたけれど、このまま行くと少し大変」とコメント。「いったんここでインターバルを取り、次に向かうまでには1年ぐらい時間を空けようと考えている」と話した。

「真実」は今年のベネチア国際映画祭でオープニング作品として上映され、是枝監督、ドヌーヴ、ビノシュらがレッドカーペットに姿を見せた。

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