[カンヌ 17日 ロイター] - フランスで開催中の第76回カンヌ国際映画祭で17日、最高賞「パルムドール」を競うコンペティション部門に出品されている是枝裕和監督の「怪物」が公式上映された。
是枝監督は2018年に「万引き家族」でパルムドールを受賞しており、俳優の安藤サクラと再びタッグを組んで2回目の栄冠を目指す。パルムドールを複数回受賞した監督はこれまで9人。
作品はシングルマザーと子ども、教師それぞれが子どものけんかを巡り食い違う主張をし、問題が次第に大きくなっていくというストーリー。音楽は3月に亡くなった坂本龍一さんが担当した。
是枝監督や出演者らは17日夜、レッドカーペットに登場。批評家は作品の構成や雰囲気のある設定を称賛しており、業界誌スクリーン・デーリーは「観客は怪物(人間)とはしばしば視点の問題でしかないことを描いたドラマの心動かす情緒に反応するだろう」と評価した。
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