[カンヌ 16日 ロイター] - 第76回仏カンヌ国際映画祭が16日に開幕し、オープニング作品の「Jeanne du Barry(原題)」に出演した米俳優ジョニー・デップらが姿を見せた。
デップにとって同作は元妻との名誉毀損訴訟以来、初めての主演作で、「おめでとう、ジョニー」などと書かれた看板を掲げるファンもいた。
この日はマッツ・ミケルセン、ヘレン・ミレンといったスターらもレッドカーペットに登場。また、今年の名誉パルムドールを受賞したマイケル・ダグラス(78)は妻キャサリン・ゼタ・ジョーンズと娘と共に開会イベントに参加した。
デップの主演作がオープニング作に選ばれたことには異論もあり、16日に仏紙に掲載された俳優100人以上による公開書簡では、同映画祭が「暴行する男女たちにレッドカーペットを敷いた」と、デップの名前に触れずに批判。映画祭ディレクターのティエリー・フレモー氏は、デップが俳優業を禁じられたわけではないため、この作品を上映しない理由はなかったと釈明した。
映画祭は27日まで行われ、最高賞「パルムドール」を競うコンペティション部門には是枝裕和監督の「怪物」も出品されている。
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