August 29, 2019 / 6:13 AM / 25 days ago

ベネチア映画祭、「女性監督枠」巡りディレクターと審査員長が衝突

 ベネチア国際映画祭で28日、女性監督作の出品が少ない状況を是正するために性別に基づく「クオータ(割り当て枠)」を設定するアイデアについて、映画祭のディレクターと審査員長の意見が対立した。写真は映画祭のオープニングセレモニー(2019年 ロイター/Manuel Silvestri)

[ベネチア(イタリア) 28日 ロイター] - 第76回ベネチア国際映画祭で28日、女性監督作の出品が少ない状況を是正するために性別に基づく「クオータ(割り当て枠)」を設定するアイデアについて、映画祭のディレクターと審査員長の意見が対立した。

今年の同映画祭では、最高賞の金獅子賞を競うコンペティション部門に出品された21作のうち、女性監督作は2作にとどまった。

映画祭ディレクターのアルベルト・バルベラ氏はクオータ設定に反対。「唯一の選考基準は映画の質だ」とし、クオータを設ければ作品の質の重要性が低下すると指摘した。

一方、審査員長を務めるアルゼンチン出身の女性監督、ルクレシア・マルテル氏は、必ずしもクオータ制を好むわけではないが、当面はこれより他に妥当な解決策はないとの見方を示した。

バルベラ氏によると、選考のため出品された長編映画1850本のうち、女性が監督した作品は約23%にとどまった。一方で、短編映画プログラムにフィーチャーされた作品は半数近くが女性監督作だったという。

また今年の映画祭では、ロマン・ポランスキー監督の映画「J’ACCUSE(原題)」が、コンペティション部門に含まれたことにも批判が出ている。同監督は1977年に米ロサンゼルスで当時13歳の少女と違法な性行為をした罪を認めたが、司法取引が取り消されて長期の禁錮刑を受ける可能性を懸念し、米国を離れている。

バルベラ氏は同監督作の出品を擁護し、映画祭で審査されるのは作品であって、制作した人物ではないと述べた。

マルテル氏は、「私はアルゼンチンで同様の(性的暴力などの)問題に直面している女性を代表している」と述べ、ポランスキー監督作のガラ・イベントに出席しないかもしれないとコメント。その上で同監督作の上映自体は正しいことだとの考えを示した。

映画祭は8月28日から9月7日まで開催される。

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