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米シティ、債務の株式化で英EMIの全株取得

 [ロンドン/ニューヨーク 1日 ロイター] 米金融大手シティグループC.Nは1日、英大手レコード会社EMIの全株式を投資家のガイ・ハンズ氏から取得したことを明らかにした。

 2月1日、米シティグループは、英大手レコード会社EMIの全株式を投資家から取得したことを明らかにした。写真は昨年8月、ロンドンにあるEMIのオフィス前で撮影(2011年 ロイター/Toby Melville)

 EMIは2007年に、ハンズ氏の所有するプライベートエクイティ(PE)、テラ・ファーマがレバレッジド・バイアウト(LBO)で買収したが、シティから借り入れた多額の買収資金が経営を圧迫する要因となっていた。 

 経営権の円滑な移譲を進めるため、プライスウォーターハウスクーパース(PcW)がアドミニストレーターに指名された。

 PcWは、テラ・ファーマの投資会社が融資の返済でデフォルトを起こしたため、アドミニストレーターに指名されたとしている。

 EMIの発表によると、シティはEMI株の100%を取得し、債務の株式化を通じて、EMIの債務を34億ポンド(54億7000万ドル)から12億ポンドに65%削減する。

 シティは、2007年のLBOで26億ポンドを融資。その後、テラ・ファーマの投資会社がデフォルトを起こしたため、貸出債権の大半を償却した。  

  <再売却も> 

 シティは、EMIの長期保有を望まないとみられるため、EMIは再び売却される可能性がある。

 事情に詳しい筋がロイターに明らかにしたところ、シティはEMIを将来売却する意向だが、売却は急いでいない。いったん傘下のPEに株式を移した上で、売却計画を練る可能性もあるという。  

  <複数の企業が関心か>  

 EMIの買収には複数の企業が関心を示す可能性がある。

 同社は、ここ数年業績が着実に改善しており、所属アーティストも欧米で比較的大きな成功を収めている。 

 アナリストによると、EMIのレコード部門に対しては、過去10年間EMIの買収交渉を繰り返してきた米ワーナー・ミュージック・グループWMG.Nが関心を示す可能性が高い。 

 出版部門については、PEのKKRとメディア大手ベルテルスマンBERT.ULの合弁事業、年金基金、ソニー6758.Tと故マイケル・ジャクソン氏の合弁事業ソニーATV・ミュージック・パブリッシングなどが関心を示す可能性があるという。

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