[オスロ 17日 ロイター] - フィンランドの電力会社フォータムは17日、米マイクロソフトの新たなデータセンター2カ所からの廃熱を首都ヘルシンキ周辺の住宅や企業の暖房に利用して二酸化炭素(CO2)排出量を削減すると発表した。
マイクロソフトも再生可能エネルギーを利用するデータセンターの建設計画を発表。サーバーを冷却する際に生じる熱を再利用できるような立地を建設地として選んだ。
フィンラドでは地下パイプで温水を送る地域暖房システムが普及している。フォータムは900キロメートルの地下パイプシステムを運営しており、ヘルシンキ周辺の25万人に暖房サービスを提供している。マイクロソフトのデータセンターが完成すれば、フォータムのシステムの熱供給の40%がデータセンターから供給されることになる。
フォータムの推計によると、データセンターから熱を回収するための投資額は2億ユーロ(2億2100万ドル)で、年間約40万トンのCO2排出を削減できる。
マイクロソフトは、データセンターへの投資額を公表していない。
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