[上海 25日 ロイター] - 揚子江に生息し、絶滅が危惧されているスナメリについて、中国農業省が、必死の保護活動にもかかわらず近年減少が続いているとの調査結果を明らかにした。
調査は昨年、流域1669キロにわたって行われた。その結果、生存が確認できたスナメリは445頭で、2006年調査時の1225頭から減少していたという。
当局者は24日のブリーフィングで「(減少の)主因は、水質汚染、エンジニアリング・建設、乱獲など」と述べ、今年上半期に10頭の死体を発見したと付け加えた。
特別保護区に住む個体を含む総個体数は、1012頭とみられている。
中国の非政府組織(NGO)で構成されるグループが昨年発表した報告によると、保護下にある生物のうち738種が2000─2015年の期間に個体数が減少、改善したのは102種にとどまった。
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