[ニューヨーク 28日 ロイター] - デジタル資産運用会社コインシェアーズが28日発表したデータによると、暗号資産(仮想通貨)イーサ関連の投資商品やファンドからの資金流出額が6月最終週に5000万ドルと過去最高になった。暗号資産に対するネガティブなセンチメントが影響した。
資金流出は4週連続。イーサはこの日、5.4%高の2091.96ドルとなったが、月間では約22%下落している。
ビットコイン関連の投資商品やファンドも7週連続で流出し、流出額は130万ドル。年初来の流出額は約4億9000万ドルに達した。
ビットコインは6月に入り8.4%安。4月中旬に付けた史上最高値からは約46%下落している。
デルタ・エクスチェンジのパンカイ・バラニ最高経営責任者(CEO)は「決定的な動きが起こるまで、今後数週間はビットコインのもみ合いが続く」と述べた。
暗号資産関連の投資商品全体からは4週連続で資金が流出。合計で4400万ドルとなった。ネガティブなセンチメントが広がった5月中旬以降の純流出額は運用資産全体の0.8%に相当する3億1300万ドルに達している。
暗号資産関連の運用資産残高(AUM)は約380億ドルに減少。4月末時点では650億ドルだった。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」