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FTX創業者、詐欺罪などで起訴 バハマ裁判所は保釈申請拒否

[ナッソー(バハマ)/ニューヨーク 13日 ロイター] - 米検察当局は13日、顧客資金を不正に流用した詐欺と選挙資金法違反の罪で、経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業者FTX創業者のサム・バンクマンフリード容疑者(30)を起訴した。

 12月13日、米検察当局は、顧客資金を不正に流用した詐欺と選挙資金法違反の罪で、経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業者FTX創業者のサム・バンクマンフリード容疑者を起訴した。写真はイメージ(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

一方、中米バハマの裁判所は同国で12日に逮捕された同容疑者の保釈申請を退けた。逃亡のリスクが大きいとし、来年2月8日まで国内の矯正当局へ送るよう命じた。

米ニューヨーク州連邦地検のダミアン・ウィリアムズ検事は、バンクマンフリード被告が「盗んだ顧客資金」で民主党と共和党に違法な選挙献金を行ったとし、これは「米史上最大の金融詐欺」の一端だと述べた。

検察がFTXの他の幹部を起訴するかどうかについては言及しなかった。また、FTXの内部関係者が捜査に協力しているかどうかに関しても明言を避けた。

検察当局によると、被告は8つの訴因全てで有罪判決を受けた場合、最長115年の禁錮刑に直面する可能性がある。

バンクマンフリード被告は13日、バハマの裁判所に出廷し、米国への身柄移送に抵抗する構えを見せた。

バハマの検察当局は被告が身柄移送を巡り争う場合、保釈を拒否するよう求めていた。

被告の弁護士マーク・S・コーエン氏は声明で「バンクマンフリード氏は弁護団と起訴内容を見直し、あらゆる法的選択肢を検討している」と述べた。

13日に公開された米検察当局の起訴状によると、被告は顧客資金を流用し、FTX系列の暗号資産投資会社アラメダ・リサーチの経費や債務の支払い、投資に充てるなどしていた。

ガーランド米司法長官は声明で「われわれは被告が共謀して、顧客資金を不正に流用し、貸し手を欺き、証券詐欺とマネーロンダリング(資金洗浄)を行い、選挙資金法に違反したと申し立てている」と述べた。

米証券取引委員会(SEC)と米商品先物取引委員会(CFTC)は13日、バンクマンフリード氏が詐欺を働いたとして提訴。またCFTCは、デジタル商品資産を巡る詐欺に関与したとして、バンクマンフリード被告、アラメダ・リサーチ、FTXを提訴した。

SECは、バンクマンフリード氏が少なくとも2019年5月以降、FTXがアラメダ・リサーチに顧客の資金を流用していることを隠し、FTXは数年にわたって投資家から18億ドル超をだまし取っていたとしている。

バンクマンフリード氏は顧客に謝罪し、FTXでの監督不行き届きを認めたが、個人的には刑事責任はないと考えている。

FTXのジョン・レイ新最高経営責任者(CEO)は13日、米下院金融サービス委員会での公聴会で証言し、FTXが80億ドルの顧客資金を失ったと述べ、ずさんな経営慣行と経験不足の幹部がFTXの破綻を招いたという見方を示した。

*システムの都合で再送します。

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