[シンガポール 30日 ロイター] - シンガポールのローレンス・ウォン副首相兼財務相は30日、政府系投資会社テマセク・ホールディングスが、経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXへの出資について内部調査を開始したと明らかにした。
テマセクはFTXに約2億7500万ドルを投資していたが、経営破綻を受けて減損処理することを決めた。
ウォン氏は投資損は「失望」を招き、テマセクの評判を落としたと議会で述べた。ただ、テマセクのガバナンス(統治)体制が機能していなかったわけではなく、デューデリジェンス(資産査定)や監視をどれだけ実施してもリスクを完全に払拭することはできないとの認識を示した。
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