[ロンドン 16日 ロイター] - 米ドルに連動するステーブルコイン「USDコイン(USDC)」から過去3日間で約30億ドルが流出したと発行会社の米サークルが16日明らかにした。米シリコンバレー銀行(SVB)の破綻を受けて資産を引き揚げる動きが広がった。
同コインは1ドル=1コインとなるように設計されているが、サークルが33億ドルをSVBに預けてあると発表したことで11日にこの水準を割り込んだ。コインゲッコーのデータによると、一時0.88ドルまで下落したが、13日には1ドルを回復した。
サークルのブログによると、13─15日に投資家が38億ドル相当のトークンをドルに戻す一方で、8億ドルのトークンが新たに作成された。差し引きで30億ドルがUSDCから流出したことになる。
コインゲッコーのデータによると、過去1週間で投資家は差し引き60億ドル相当の同コインをドルに替えた。
サークルは「過去1週間の出来事はUSDCの流動性オペレーションに影響を与えた」と指摘。「送金処理を行うパートナー銀行を拡大する努力を続ける」とした。
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