[17日 ロイター] - 米中堅銀行ファースト・リパブリック・バンクに対し米大手銀行11行が16日に支援を発表したものの、17日の取引でも株価下落に歯止めがかからず、売りは支援を表明した大手行にも広がっている。
JPモルガン・チェースやシティグループなどを含む 米大手11行は16日、株価急落に見舞われたファースト・リパブリックの資金繰りを支えるため、同行に合計300億ドルの預金を預け入れると発表した。
ただ17日の取引でもファースト・リパブリックの株価は急落。一時売買が停止された。午後序盤の取引で前日終値比27.0%安の25.10ドル。一時は24.70ドルまで下げた。
売りは支援に参加している銀行にも広がり、JPモルガン、シティグループ、バンク・オブ・アメリカ(BofA)、ウェルズ・ファーゴなどが3─4%下落している。
トクビル・アセットマネジメントのポートフォリオ・マネジャー、ジョン・ペトリデス氏は「市場は資本注入ではなく全面買収を求めている可能性がある」と指摘。事態は収束していないとの見方を示した。
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