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学校の禁書で訴訟、「言論の自由を侵害」 米フロリダ州

米フロリダ州の学校で一部の書籍が図書館から撤去されたことについて、作家団体や保護者などが17日、憲法が保障する言論の自由を侵害しているとして訴えを起こした。写真は米ニューヨーク公共図書館で2021年撮影。(2023年 ロイター/Mike Segar)

[17日 ロイター] - 米フロリダ州の学校で一部の書籍が図書館から撤去されたことについて、作家団体や保護者などが17日、憲法が保障する言論の自由を侵害しているとして訴えを起こした。

同州エスカンビア郡学区と教育委員会は人種や性的少数者(LGBTQ)の問題を扱った本を撤去の対象としており、幅広い視点に触れる機会を生徒から奪っていると主張。撤去した本を戻すよう求めた。

197冊が撤去され、訴訟を起こした時点で154冊が禁止されたままだと指摘した。

禁止された作品にはカート・ヴォネガットの「スローターハウス・ファイブ」、児童文学者エリック・カールの絵本「おほしさまをかいて!」、カード・ホッセイニの「君のためなら千回でも」などが含まれているという。

作家団体「ペン・アメリカ」によると、書籍の禁止は全米で増加傾向にあり、2022─23年度上半期は874冊が対象となった。フロリダ、テキサス、ミズーリ、ユタ、サウスカロライナなどの州で顕著で、マイノリティーやLGBTQの著者による作品や、こうした問題を扱った作品が圧倒的多数を占めるという。

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