Reuters logo
焦点:大和証券G、ホールセール再建託される事法の切り札
2016年3月3日 / 11:29 / 2年後

焦点:大和証券G、ホールセール再建託される事法の切り札

[東京 3日 ロイター] - 大和証券グループ本社(8601.T)は3日、幹部人事を発表した。中田誠司専務(55)が、代表権のある執行役副社長・最高執行責任者(COO)に昇格。ホールセール部門の再構築役には、大阪駐在の長い事業法人マンと、M&Aアドバイザーとしてのキャリアや新規事業立ち上げのブレーンを起用する。

 3月3日、大和証券グループ本社は、幹部人事を発表した。中田誠司専務(55)が、代表権のある執行役副社長・最高執行責任者(COO)に昇格する。2012年12月撮影(2016年 ロイター/ REUTERS/Yuriko Nakao)

ファイナンスの引受やM&A業務でシェア回復を目指す。

持ち株会社である大和証券グループ本社の鈴木茂晴会長(68)と日比野隆司社長(60)は留任する。

6月の株主総会後にグル―プ本社の副社長・COO兼リテール部門担当に就任する中田専務は事業法人畑が長い。昨年からリテールの副担当にもなり、将来の社長候補とされてきたが、今回、さらに一歩近付いた。中田氏は、証券の代表取締役副社長にも就任。社内で「上に媚びない」、「入社10年経たないうちから親分肌」などと人望が厚い。

ホールセール部門の「体制の立て直しが必要」(小松幹太CFO)--。日本郵政(6178.T)の主幹事選定に続きJR九州からも漏れたことが社内では「相当ショックだった」(関係者)。

ホールセール部門への強い危機感から日比野社長が白羽の矢を立てたのが、西尾信也・大和証券専務(58)と松井敏浩・大和証券専務(53)の2人だ。西尾氏は大和証券Gの取締役副社長(ホールセール部門担当)に、松井氏は大和証券Gの取締役専務(企画兼ホールセール部門副担当)となる。

西尾氏は1981年、立命館大学(経営)を卒業後、大和に入社。大阪勤務は30年以上で、金融法人、事業法人の投資銀行(IB)で、大阪拠点の上場会社を担当した。

中田専務が東京で法人部門のヘッドだった時代、西尾氏は大阪で事法担当としてタッグを組んだ。「フットワークの軽さに定評がある非常にリーズナブルな先輩」(社内関係者)との評価の半面、顧客まわりが出来ていない部下には、資金調達の引受案件を他社に奪われる前に「こいつアカン」と担当替えにするほど厳しい一面もあるという。

社会人になってからゴルフを始めた西尾氏はハンデ3、ドライバーの飛距離はコンスタントに250ヤードを出す凄腕という。

松井氏は1985年、神戸大学(経済)卒業後に大和に入社。西尾氏と同様、大阪支店からスタートし、事業法人、コーポレートファイナンス部長、経営企画部長などを歴任。事法時代、ライブドアによる株式の大量取得で窮地にあったニッポン放送を救済買収したフジテレビ(現フジ・メディア・ホールディングス (4676.T))のアドバイザーだった大和を指揮した。

グループの安定収益の拡大と運用の多様化を狙い、不動産投資信託(REIT)ビジネスを強化する戦略を主導したほか、ネット専業銀行を立ち上げれば、銀行から証券への資金誘導がよりスムーズになるとして、ダイワネクスト銀行のビジネスモデルを描いたのも同氏だった。

江本恵美

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below