December 17, 2014 / 7:32 PM / 5 years ago

米FOMC「相当な期間」の文言修正、利上げへ強いシグナル 

[ワシントン 17日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は16─17日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表した声明で、事実上のゼロ金利を「相当な期間」維持するとしていた文言を修正し、利上げ決定には「辛抱強い」アプローチが必要との表現を採用した。来年の利上げに向けた強いシグナルを送った。

 12月17日、米FRBはFOMC声明を発表した。写真はワシントンのFRBで10月撮影(2014年 ロイター/Gary Cameron)

イエレンFRB議長は会見で「辛抱強い(patient)」との文言について「少なくとも2会合(at least a couple of meetings)」で利上げする可能性が低いことを意味する、と説明した。つまり、利上げプロセスの開始は、最も早い場合で2015年4月ということになる。

議長は声明について「少なくとも次の2会合で、正常化プロセスを開始する可能性は低いと解釈すべき」と述べたうえで「ただ(正常化の)時期はあらかじめ決まっているわけではない」との認識を示した。

TDセキュリティーズのアナリスト、エリック・グリーン氏は、議長の「辛抱強い」の定義について、「声明が示唆するほどハト派的ではない。3月会合後の利上げへの道が開けた」との見方を示している。

FRBは声明で、現在の評価に基づき、金融政策スタンスの正常化開始に向け「辛抱強く」あることができると表明。そのうえで、事実上のゼロ金利を「相当な期間」維持することが適切とした前回の声明と合致する、と説明した。

米経済情勢については「経済活動は緩やかなペースで拡大している」と評価。

さらに労働市場についても、最近の堅調な雇用統計を引き合いに「労働資源の活用不足は、引き続き消えつつある」との認識を示した。

ただ、FRBは堅調な成長見通しを示したものの、将来的な利上げのペースに対してはより緩やかにアプローチをとるとの立場を示した。

米株式と債券利回りは上昇。ドルは主要通貨に対して上昇した。

先物市場では一時、ボラティリティーが大きくなる場面もあったが、引き続き9月の利上げを織り込んでいる。一方、エコノミストの間は、それより早いタイミングでの利上げを予想する声が多いもようだ。

イエレン議長は記者団に対して、エネルギー価格が大幅に下落するなかでも、インフレ率が最終的には上昇し、目標の2%に近づくと確信していると表明した。「利上げ開始までには、失業率の一段の低下と、労働市場のさらなる改善が見られるだろう」とし、経済指標が堅調さを維持するなど一定の条件が整えば、利上げに動くことを示唆した。

<緩やかな利上げ示唆>

FRBは、ユーロ圏や日本、ロシアにおける経済問題については語らず、米経済の見通しについておおむね楽観的な認識を示している。

FRBはFOMC声明に併せ最新の経済見通しを発表。2015年の米経済成長率見通しは2.6─3.0%になるとし、前回9月に示した見通しを据え置いた。

失業率については、2015年末に向け平均5.2─5.3%に低下していくと予想。前回見通しから若干改善した。

ただインフレ率は1.0─1.6%に鈍化すると予想。原油価格の下落を反映したものと見られる。エネルギーや食品を除くコアインフレ率は若干低下し、FRBの目標が達成されるのは2016年末になるとの見方を示した。

適正なフェデラルファンド(FF)金利見通しの中央値は、2015年末時点で1.125%。前回9月の見通しから0.25%ポイントの引き下げとなる。

世界経済については、原油価格下落やロシア通貨のルーブルの急落などをめぐる言及はなかった。

今回の会合では、フィッシャー・ダラス地区連銀総裁、コチャラコタ・ミネアポリス地区連銀総裁、プロッサー・フィラデルフィア地区連銀総裁が反対票を投じた。

*内容を追加します。

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