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インフレ見通し悪化を懸念=FOMC議事要旨:識者はこうみる

米連邦準備理事会(FRB)が6日に公表した6月14─15日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、インフレ状況の悪化やFRBの対応能力への信頼喪失を懸念し、大幅利上げに踏み切ったことが明らかになった。2018年8月撮影(2022年 ロイター/Chris Wattie/File Photo)

[6日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が6日に公表した6月14─15日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、インフレ状況の悪化やFRBの対応能力への信頼喪失を懸念し、大幅利上げに踏み切ったことが明らかになった。

市場関係者の見方は以下の通り。

<チェース・インベストメント・カウンセル(バージニア州シャーロッツビル)のプレジデント、ピーター・タス氏>

米連邦準備理事会(FRB)は従来の計画を維持しているもようだが、景気が軟調になっていること、消費者が金利上昇と物価上昇の影響を受けていることは認識している。

FRBは景気減速の兆候を何点か挙げ、成長が鈍化している可能性があることを認識している。

<ルースホールド・グループ(ミネアポリス)のチーフ投資ストラテジスト、ジム・ポールセン氏>

6月14─15日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、利上げ幅は50─75bp(ベーシスポイント)で検討されていた。先月がその水準であれば、米連邦準備理事会(FRB)は現時点では50bpが妥当と考えているとみている。前回の会合以来、非常に大きな変化があったためだ。

工業製品から農産品、エネルギー価格に至るまで、商品価格は急落し、イールドカーブの全年限でブレークイーブンインフレ率は低下している。そればかりではなく債券利回りも低下している。経済・市場からは、これまでの措置が奏功し、FRBはペースを落とすことを検討するかも知れないというメッセージが伝わってくる。

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