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FRB目標への進展は未達成=FOMC議事要旨:識者はこうみる

[7日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が7日に公表した6月15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、金融政策担当者が米景気回復の「さらなる著しい進展」について、進展は継続する見通しではあるものの、おおむね「まだ達成されていない」との認識を示してたことが分かった。

米連邦準備理事会(FRB)が7日に公表した6月15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、金融政策担当者が米景気回復の「さらなる著しい進展」について、進展は継続する見通しではあるものの、おおむね「まだ達成されていない」との認識を示してたことが分かった。写真は2019年3月撮影(2021年 ロイター/Leah Millis)

市場関係者の見方は以下の通り。

<オックスフォード・エコノミクスの米国担当チーフ金融エコノミスト、キャシー・ボストジャンシク氏>

連邦公開市場委員会(FOMC)内の意見が割れ始めていることが分かる。過半数のメンバーは成長率予測を引き上げたと理解できるし、意見の相違があるのはインフレ率と、最近のインフレ加速をどの程度容認できているか、先行きをどのようにみているかについてであると分かる。過去のどの時点までさかのぼりインフレ率の平均を取るべきかについても、多少の見解の相違があることが判明した。

意見が割れているは経済成長というよりむしろインフレに関してだ。それは事前にある程度分かっていたが、議事要旨はこれを明確に示した。

<コモンウェルス・フィナンシャル・ネットワーク(マサチューセッツ)の最高投資責任者、ブラッド・マクミラン氏>

連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の多くが不透明感に言及していることが示された。比較的前向きな見方の当局者もいれば、より悲観的な向きもあるが、判断を下すには不透明感が強過ぎるというのがコンセンサスのように見える。これは連邦準備理事会(FRB)が慎重な姿勢を維持し、現行の政策を継続することを意味していると思われる。

FOMC全体としては現状について、政策変更を行うに十分な確実性があると考えておらず、実質的にハト派的な文言と受け止めた。

市場では数週間前、「FRBが緩和を縮小する」との観測が広がり相場が反応したが、実際には彼らが緩和縮小を意図していないことが読み取れる。FRBはこれまでと同様に、証拠に基づく結果を確認するまで現状を維持するというスタンスであり、まだそうした結果は見られていない。

<BKアセットマネジメント(ニューヨーク)のマネジング・ディレクター、キャシー・リエン氏>

連邦公開市場委員会(FOMC)で示された前向きな見通しを、一部参加者が軽んじていた可能性があるとの見方が出ていたため、議事要旨は予想よりもハト派的だったと言える。

ただ、今回の議事要旨で確認されたのは、連邦準備理事会(FRB)が年内のいつかの時点で資産買い入れを縮小させる公算が大きいということだけだった。

ドル相場への影響は軽微で、市場は大きく反応していない。

<スターリング・キャピタル・マネジメントのシニア債券アナリスト 、アンドリュー・リッチマン氏>

次の米連邦公開市場委員会(FOMC)で正式にテーパリング(量的緩和の縮小)に関する討議を始めるということ以外は特に収穫はなかったが、これは予想通りで大きな変化はなかった。

FRBは第3・四半期末から第4・四半期の初旬にかけた債券買い入れ縮小の発表を市場に織り込ませようとしているのかもしれない。

<ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏>

議事要旨からは量的緩和の縮小(テーパリング)の開始時期を巡り、決定的な内容は示されなかった。8月にジャクソンホールで開かれる経済シンポジウムで発表される可能性はまだ残されているだろう。

前回のFOMC以降の経済情勢については、多くのFRB当局者がインフレ見通しの上振れリスクを指摘したものの、インフレ懸念は落ち着きをみせている。そのため、インフレに関するFRBのタカ派的なスタンスが和らいだと考える。

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