January 3, 2018 / 11:09 PM / a year ago

米FOMC議事要旨、当局者は低インフレを懸念:識者はこうみる

[3日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が3日公表した2017年12月12─13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨によると、政策当局者らは現在の低インフレが続く可能性に懸念を示した。市場関係者の見方は以下のとおり。

 1月3日、米連邦準備理事会(FRB)が公表した2017年12月12─13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨によると、政策当局者らは現在の低インフレが続く可能性に懸念を示した。市場関係者の見方は以下のとおり。写真はイエレンFRB議長、昨年12月撮影(2018年 ロイター/Jonathan Ernst)

●政策正常化の意向、減税言及興味深く

<ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティチュートのグローバル・エクイティ・アンド・テクニカル・ストラテジスト、サミール・サマナ氏>

すでに表に出ているメッセージ内容を強調した。(政策判断は)データ次第で、景気減速やインフレ動向が想定通りに推移しない限り、政策正常化を試みる意向ということだ。

米連邦準備理事会(FRB)は、(今年)3回の利上げをなお見込んでいるが、市場ではまだ1回、恐らく2回を想定しているようだ。

減税に言及したことが、控えめに言っても興味深い。経済成長にプラスとして、利上げを行う根拠が強まる可能性もある。

●タカ派とハト派の議論継続へ

<バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのチーフエコノミスト、イーサン・ハリス氏>

状況を変えるようなものは何もない。米連邦準備理事会(FRB)は依然として、記者会見のある今後の連邦公開市場委員会(FOMC)でいつでも利上げする可能性がある。

議事要旨を見ると、よりタカ派的なメンバーは堅調な経済データや着実に改善している労働市場、非常に緩和的な金融状況に目を向けている。

一方、ハト派的なメンバーは2つの懸念材料に注目している。

1つ目はイールドカーブの傾きで、今年のある時点で逆イールドになれば、厄介なことになるのではとの懸念だ。もう1つはインフレが加速しない状況だ。彼らはインフレが上向くことが極めて重要と考えているだろう。

両者の議論は双方ともが材料を得ながら時間とともに展開していく見込みだ。

●タカ派色やや強まる

<アリアンツ・インベストメント・マネジメントのシニア・インベストメント・ストラテジスト、チャーリー・リプリー氏>

議事要旨はややタカ派に傾いていると言える。FOMC声明の一部の内容を考えれば、大きな変化はなかった。

議論はインフレを中心に行われているだろう。シカゴ地区連銀のエバンズ総裁とミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁が12月の会合で利上げに反対するなど、FRB内では意見がある程度分かれており、パウエル氏が率いる今後のFRBにとって、インフレ見通しを巡り意見を集約する上で一定の課題となるだろう。議事要旨でもいくつかの議題でそれが見受けられた。

インフレに関する考え方を修正することについて一定の議論が行われ、代替案として物価水準目標や名目国内総生産(GDP)目標が議論された。こうした変更にはさらなる研究が必要であり、近いうちに見直される可能性は低いと考える。しかし、強気の成長見通しも考慮すれば、こうした議論が浮上していることはFRBがややタカ派色を強めていることの表れではないかと思われる。根強いインフレ停滞にもかかわらず、FRBは利上げ、あるいは政策正常化の理由を探している。

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