[ヨハネスブルク 31日 ロイター] - アフリカの熱帯雨林に生息する希少なゾウである「マルミミゾウ」は、象牙目的の密猟によって約10年の間に65%も減少し、以前の数に戻るのには約1世紀が必要、とする研究結果が発表された。
ニューヨークに本拠を置く野生動物保護協会(WCS)は、密林の奥地に生息するため追跡が困難な動物の生態を初めて分析した。
それによると、密林であっても象牙目的の密猟者を阻むことはできず、マルミミゾウは2002年から2013年の間に65%も減少したという。
研究に参加したコーネル大学のピーター・レジェ教授は「10万頭生息していたのに7万頭程度に減っている。2002年以前の数に戻るには、出生率からみると約1世紀が必要だ」と話した。
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