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午後3時のドルは小幅高の139円半ば、半年ぶり高値圏 日米金利差拡大を意識

[東京 25日 ロイター] - ドル/円は午後3時時点で、前日のニューヨーク市場終盤(139.46/49円)から小幅高の139.54/56円付近で取引されている。日米金利差拡大が意識され、ドルは139円半ばと半年ぶり高値圏で堅調に推移している。

 5月25日 ドル/円は午後3時時点で、前日のニューヨーク市場終盤(139.46/49円)から小幅高の139.54/56円付近で取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2023年 ロイター/Murad Sezer)

ドルは早朝に一時138.83ドル付近まで下落。格付け会社フィッチが、米国の「AAA」長期外貨建て発行体格付けを格下げ方向のウォッチネガティブに指定したこと受けて、ドル売り圧力が強まった。

しかしその後はじりじりとドルの買い戻しが入った。五・十日に伴い国内輸入企業による買いが入ったほか、オフショア人民元安/ドル高が一段と進んだことも、ドル/円の押し上げ材料となった。日経平均株価が上昇に転じたことから「海外勢が日本株買いとともに、為替変動をヘッジするための円売りを出しているようだ」(外銀)とみられ、ドルは一時139.70円付近と、22年11月30日以来の水準まで上昇した。

24日にバイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長側の交渉担当者による協議が行われたものの、まだ合意には至っておらず、先行き不透明な状況が続いている。

クレディ・アグリコル銀行の資本市場本部シニア・アドバイザー、斎藤裕司氏は「株の急落など不測の事態を踏まえて、ドルキャッシュを手元に置いておくという動きがでている」と指摘し、リスクオフのドル買いが対主要通貨で強まっているという。

また、米連邦準備理事会(FRB)高官からタカ派的な発言が相次いでいることから年内の利下げ観測が後退。また、米2年債利回りが4.4%付近、米10年債利回りは3.75%付近といずれも3月以来の高水準で推移するなど、日米金利差拡大が意識され、ドル買い/円売りが強まっている。

ステート・ストリート銀行の東京支店長、若林徳広氏は、足元のドルは200日移動平均線を上回って推移するなど「強気相場となっており、年初からの上昇トレンドが作られている」と指摘。節目の140円台にしっかり乗せれば、「142円半ばー143円が次のターゲットとして意識される」とみる。一方、140円を抜けなかったとしても、日銀の政策修正期待が高まらなければ、ドルの調整売りも大きく出にくいとの見方を示した。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 139.54/56 1.0738/42  149.86/90

午前9時現在 139.28/30 1.0754/58  149.80/84

NY午後5時 139.46/49 1.0748/52  149.91/95

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