[東京 11日 ロイター] - 神田真人財務官は11日、海外市場で急速に円高に振れた為替について、「緊張感を持って注視し、必要な場合は適切な対応を取る」と述べた。財務省内で記者団に語った。
ドル円相場は米消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことを受け、日本時間の早朝までに140.20円まで大きく下落。9月の円買い介入時の安値も一気に下抜け、9月5日以来2カ月ぶり安値を更新した。
このほか神田財務官は、米財務省が発表した半期に一度の為替報告書について、日本の為替政策が透明性が高いという評価が書き込まれているとの見方を示した。報告書は、米国の主要貿易相手国の中で今年6月までの間に不当な競争力を得るために為替相場を操作した国はなかったとしている。
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