[東京 24日 ロイター] - 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の112.79/81円。
朝方、次期財務長官に起用され指名承認待ちのスティーブ・ムニューチン氏が「過度に強いドルは経済に短期的にマイナスの影響を与える可能性がある」とのブルームバーグの報道が伝わり、112.52円と昨年11月30日以来8週間ぶりの安値を付けた。
112円半ばでは、大手機関投資家のドル買いが観察されたとされるほか、オプション関連の防戦売りもあり、ドルは切り返して113.14円まで反発した。しかし、113円台では戻り売りに押され、正午までに112円台に反落した。
市場では「米産業にとっては当然ドル安がいいという本音と、強いアメリカのイメージ的な帰結は強いドルとのタテマエがあり、(米新政権は)両者をはっきり使い分けている」(外銀)との意見がでていた。
「それによって、一段のドル高と、急激なドル安の両方を防ぐつもりなのではないか」(同)という。
米10年債利回りは2.3952/2.3934%の気配。同利回りは2.4%を割り込んで米国市場の取引を終えたが、東京市場午前の取引ではさらに小幅に低下した。
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