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来週の外為は米大統領演説に注目、期待後退は食い止められず
2017年2月24日 / 06:24 / 9ヶ月後

来週の外為は米大統領演説に注目、期待後退は食い止められず

[東京 24日 ロイター] - 来週の外為市場では、トランプ大統領の上下両院合同会議での演説が注目されている。ただ、トランプ政権の政策に関する要人発言がトーンダウンしていることや、トランプノミクスに対する市場の期待も剥げ落ちつつある中で、「耳触りが良い」演説で一時的にドル高になっても、年初来のドル安傾向に一石を投じ、流れを変える威力はなさそうだ。

 2月24日、来週の外為市場では、トランプ大統領の上下両院合同会議での演説が注目されている。写真は都内で2月撮影(2017年 ロイター/Shohei Miyano)

予想レンジはドル/円が110.50―114.50円、ユーロ/ドルが1.0350―1.0650ドル。

ムニューシン米財務長官は23日、税制改革は「非常に重要」としたうえで、議会が8月の休会前に税制改革法案を承認することが望ましいとの考えを示したが、詳細には踏み込まなかった。

市場では、「トランプ氏は28日の施政方針演説で耳触りの良いことを言うかもしれないが、ムニューシン長官の発言のトーンは、財源が無いので、財政の具体策は年内は無理ということだろう」(大手機関投資家)との声が聞かれる。

ジェフリーズの短期金利エコノミスト、トム・シモンズ氏は、米国の法制化手続きを踏まえれば、3月に提出された税制改革案が8月までに成立する可能性は低いという。

トランプノミクスに対する市場の冷静な見方を前提にすれば、トランプ演説で一時的にドル高になったとしても、年初からのドル指数の下落傾向が変わることはなさそうだ。

ドル指数.DXYは昨年11月の米大統領選直後の95.885から、1月3日に103.820と近年の最高値まで昇りつめた。しかし、その後ドル高は失速。2月2日に99.233まで下落し足元では101.07付近。

一方、ユーロは「仏大統領選に対する不安を囃して売ることが市場のファッションになっている」(外銀)が、「ドルが基本的に弱いので、ユーロ/ドルでは、ユーロが意外と売られない構図だ」(同)という。

為替市場全体では「キャッシュだけが動いて価格が決まっている。投資家はまだ様子見で投資フローが盛り上がっていない。(短期筋の)ポジションの歪みから生じる力学で、市場が右往左往している状況だ」とFXプライムbyGMOの常務取締役、上田眞理人氏は分析する。

米10年国債利回りUS10YT=RRは今月半ばにつけた2.52%台で頭打ちとなり低下傾向にある。3日にはイエレンFRB議長が講演する予定だが「現状を打ち崩し、3月利上げの期待を膨らませ、頭打ちの米金利を上昇トレンドに転換するようなことにはならないだろう」(証券会社)とみられる。

為替マーケットチーム

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