[ニューヨーク 12日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場で、ユーロが対ドルで約3年ぶり高値を更新。
欧州中央銀行(ECB)が緩和策縮小に向け用意を整えているとの観測から、ユーロ買いが継続した。
ECBが前日公表した昨年12月の理事会議事要旨は、ECBが2018年の早い時期に政策指針を微調整する可能性があることを示唆。投資家の間では、ECBが年内に大規模な債券買い入れの縮小に着手するシグナルと受け取られた。
終盤の取引でユーロ/ドルEUR=は1.21%高の1.2177ドル。1日の上昇率としては約半年ぶりの大きさとなる勢い。ユーロは前日も対ドルで0.72%上昇していた。
シリコン・バレー銀のシニア為替トレーダー、ミン・トゥラング氏は「ECBが示した認識は幾分タカ色が濃く、ユーロに上昇勢いを吹き込んだ」と述べた。
主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.92%安の91.008。一時4カ月ぶり安値となる90.954をつけた。
ポンドが急伸したことも、ドル指数を圧迫。英国の欧州連合(EU)離脱交渉で、スペインとオランダが柔軟な姿勢を示したとの報道を好感した。ポンド/ドルGBP=は1.43%高の1.3729ドル。
朝方発表された米指標は堅調な内容となったものの、ドルはユーロとポンドの上昇に押される格好となった。12月の米消費者物価指数(CPI)のコア指数は前月比0.3%上昇。11カ月ぶりの大幅な伸びとなり、インフレが今年加速するとの見方を支えた。
仮想通貨ビットコインBTC=BTSPは3.8%高の1万3749.05ドル。
ドル/円 NY終値 111.03/111.05 JPY22H=
始値 111.12 JPY=
高値 111.69
安値 110.92
ユーロ/ドル NY終値 1.2185/1.2189 EUR22H=
始値 1.2124 EUR=
高値 1.2188
安値 1.2112
表はロイターデータに基づいています