March 9, 2018 / 10:46 PM / 5 months ago

雇用統計受けドル指数横ばい、円は日銀政策会合受け下落=NY市場

[ニューヨーク 9日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米雇用統計で賃金の伸びが鈍化したことで利上げペースは加速しないとの観測が広がり、主要6通貨に対するドル指数はほぼ横ばいとなった。

2月の雇用統計では、非農業部門の就業者数が前月比31万3000人増と、1年7カ月ぶりの大幅な伸びとなった。一方、1時間当たりの平均賃金は前月比0.1%増と、伸びは前月の0.3%から減速し、市場予想の0.2%も下回った。

労働市場が引き締まるなか、連邦準備理事会(FRB)は今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを決定し、その後は年内にあと2回の利上げを実施するとの見方が市場では大勢となっているが、賃金の伸びが鈍いことで、年内に4回の利上げが実施される公算は小さくなっている。

マニュライフ・アセット・マネジメント(ボストン)のチャック・トームズ氏は今回の雇用統計について、「FRBの計画を何ら変えるものではない」とし、「今年は3回の利上げが実施されるとの見通しが、引き続きわれわれの基本シナリオとなっている」と述べた。

同氏は雇用統計でドルは短期的に押し上げられる可能性があるとしながらも、トランプ米大統領が前日に署名した鉄鋼とアルミニウムに対する輸入制限措置の発動を受けた通商関係の緊張の高まりが、海外の成長加速とともに、ドル相場に対する長期的な重しになるとの見方を示した。

終盤の取引でドル指数.DXYは0.038ポイント(0.04%)低下の90.141となっている。

ユーロ/ドルEUR=は0.03%安の1.2306ドル。ユーロは前日、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が理事会後の記者会見で、ユーロ圏のインフレはなお抑制されているとの認識を示したほか、保護主義の台頭はリスクとなるとの見方を示したことで下落していた。

円は広範な通貨に対し下落。日銀の黒田東彦総裁が9日の金融政策決定会合後の記者会見で、物価が上昇すれば緩和度合いは変わらないと説明する形での金利引き上げはあり得るものの、「現時点では検討していない」と説明したことが重しとなった。黒田総裁はECBのドラギ総裁と同様、保護主義の台頭のリスクについても言及している。

トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の申し出に応じ、5月までに初会談を行う意向を示したことが伝わったことで、安全通貨としての円を手放す動きが出たことも、円の下落につながった。

終盤の取引でドル/円JPY=は0.57%高の106.81円。ドルは円に対し一時は1週間ぶりの高値を付けた。ユーロ/円は0.54%高の131.46円となっている。

ドル/円 NY終値 106.77/106.82

始値 106.78

高値 107.04

安値 106.70

ユーロ/ドル NY終値 1.2305/1.2309

始値 1.2297

高値 1.2334

安値 1.2274

表はロイターデータに基づいています

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