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ドルは引き続き下方リスク、中国問題の再燃警戒=今週の外為市場

[東京 12日 ロイター] - 今週の外為市場で、ドルは引き続き下方リスクが警戒される。人民元をめぐる混乱や原油安、中東不安などが広がれば、円買い圧力が一段と強まるおそれがある。逆に中国懸念が後退し、グローバル株式市場が堅調に推移すればドルは上値を試す可能性もあるとみられる。

 1月12日、今週の外為市場で、ドルは引き続き下方リスクが警戒される。人民元をめぐる混乱や原油安、中東不安などが広がれば、円買い圧力が一段と強まるおそれがある。上海の両替所で8日撮影(2016年 ロイター/Aly Song)

予想レンジはドル/円が116.50―119.50、ユーロ/ドルが1.0750―1.1050ドル。

前週は上海株式市場の急落、人民元基準値の元安方向設定、中東不安、原油安、北朝鮮の核実験報道など、市場のリスク回避姿勢を強める材料が相次いだ。

8日の外為市場では、良好な米雇用統計をうけ、ドルが一時118.85円まで急伸したが、中国や中東に対する懸念を引きずる外為市場で、ドルの上昇はあえなく失速した。東京市場が休場だった11日のオセアニア時間に、ドルは一時116.70円まで急落し、昨年8月24日以来、約5カ月ぶり安値をつけた。

11日は人民元基準値が小幅に元高方向に設定され安心感が広がったものの、中国問題やその他の不安要素が再燃すればリスク回避の円買いが強まる可能性があるとみられ、目先の下値目途を、8月24日の安値116.15円とみる参加者が多い。

一方、売られ過ぎの反動や中国懸念の後退などで世界の株式市場が反発すれば、ドルが119円台にしっかり乗せてくるイメージもあるとの見方もある。ただ、1週間で回復できるリスク許容度には限界があるうえ、120円が近づけば戻り売りなども出やすく「120円台を一気に回復するのは難しい」(同)との指摘もあった。

今週は15日に12月小売売上高などの指標が発表される。14日には英中銀の金融政策委員会が開催予定。

国内では12日に11月国際収支、14日に11月機械受注が発表となる。

<ユーロ/ドルは買い戻しか>

市場では「ユーロショートが積み上がっていることや、今回の金融市場の混乱で米国の利上げペースが緩やかになるとの見方が出てきていることなどから、ユーロは多少の買い戻しが入ってもおかしくはない」(外為アナリスト)として、1.10ドル台に乗せる可能性も指摘されている。

実際、ドルが全面安となった11日の市場で、ユーロは一時1.0970ドルまで上昇し昨年12月29日以来の高値をつけた。

ただ、昨年12月の戻り高値1.1060ドルが抵抗線として意識され、その水準を超えていくのは難しいという。

為替マーケットチーム

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