[シドニー/ウェリントン 13日 ロイター] 13日午前のシドニー外国為替市場
の豪ドル相場は反発。4月の雇用統計で、就業者数の増加が3万3700人と市場予想の
2万人を大きく上回ったことが好感された。
豪ドルは、対米ドルAUD=D4で1豪ドル=0.8982米ドル。雇用統計発表前は
0.8955米ドルだった。
ただ、このところ年金や投資信託会社がポートフォリオ調整のため豪ドルを売っている
ことから、上げ幅は限定的だった。一部トレーダーは、豪ドルを売って米ドルやニュージ
ーランドドルを買う動きがあると語った。
欧州の債務危機がこれまでの世界経済の回復を帳消しにするとの懸念があることから、
好調な雇用統計の発表後も、向こう数カ月については利上げ期待は高まらなかった。
アナリストの大半は、年末に向けて労働市場のひっ迫でインフレ圧力が高まり、現在
4.5%の政策金利が上昇するだろうと予想している。
8月物と9月物のインターバンク先物は雇用統計後も変わらずで、市場は4.75%へ
の利上げが確実なのは11月だと見込んでいる。
先週、欧州の債務危機が深刻化するまでは、市場はインフレ見通しが次回発表される8
月の利上げを予想していた。
豪債券先物は株高のため軟調。3年物YTTc1は0.07ポイント安の94.87、
10年物YTCc1は0.03ポイント安の94.485となっている。
原文参照番号[nSGE64C03J](3000Xtraをご利用の場合、配信後24時間以上経過した
記事でも380日以内であれば[ID:nSGE64C03J]でご覧になれます。なお、契約の内容に
よっては、原文がご覧いただけない場合もあります)