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東京外為市場・正午=ドル119円後半、米雇用統計への期待で底堅い

[東京 5日 ロイター] -          ドル/円   ユーロ/ドル
EUR=  ユーロ/円 
  正午現在   119.81/83 1.1072/76 132.66/70
  午前9時現在 119.64/66 1.1077/81 132.54/58
  NY午後5時 119.69/71 1.1079/81 132.56/60
    
    正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の11
9円後半だった。明日に発表を控えた米雇用統計への期待感から、底堅さも意識された。
    
    日経平均株価が小安く始まった後、プラス圏に浮上しており、ドル/円も底堅く推移
した。
    仲値公示にかけては、輸入企業による買いが出て相場の支えになったようだが「12
0円台では買いが出にくい。119円後半でも買いたくない人が多い」(国内金融機関)
といい、実需筋による積極的な買いは出にくかったもよう。
    
    主要通貨に対するドルの強さが継続する中にあって、ドル/円は上値の重さが意識さ
れている。市場では「ドル高エンジンだけでは明らかに迫力不足。日銀の追加緩和への思
惑が後退して円安エンジンが全然かかっていないため、上値を追えない」(国内金融機関
)との声が聞かれる。「120円が近づくと円安けん制の発言が出やすい」(別の国内金
融機関)との警戒感も根強く、ドル/円の頭を押さえているもよう。
    120円ちょうどに大きめのオプションバリアが観測されていることも上値を重くし
ており、「あと20銭が近いようで遠い」(国内金融機関)との声が出ていた。
    前日の海外時間には、ドルの主要6通貨に対するドル指数が約11年半ぶりの高値を
更新した。ユーロがドルを初めとする主要通貨に対して売られたことに加え、朝方発表さ
れた米指標が比較的堅調だったこともドル買い要因となった。           
    
    一方、ドル/円は下落すれば押し目買いが入る流れが継続しており、底堅さも意識さ
れた。
    今回の雇用統計について、強い結果を予想する市場関係者は多く、きょうの夜にもフ
ライング気味に動意が出始めることを警戒する声もある。「過去には雇用統計の前日に相
場が激しく動くケースが見られており、きょうの夜も油断できない」(邦銀)との指摘が
ある。
    前日に発表された2月ADP全米雇用報告は民間雇用者数が21万2000人増で、
市場予想の22万人増を下回ったものの、「安定した20万人超え」(国内金融機関)と
の評価が出ている。同じく前日に発表されたISM非製造業雇用指数は56.4で、前月
の51.6から上昇した。
    こうした指標が米雇用統計への強気な見方を支えており、雇用者数がコンセンサス通
り20万人超えになるなら「米利上げ時期の見通しが早まるかどうかは別としても、ドル
売りではない」(同)との声が出ている。

    朝方には、中国の李克強首相が2015年の経済目標として国内総生産(GDP)伸
び率を7%前後に、消費者物価指数(CPI)伸び率を3%前後にそれぞれ設定したこと
を明らかにし、ドル/円相場に安心感が出たとの指摘もあった。 全国人民代表大会(全
人代、国会に相当)の開幕における政府活動報告の中で示した。
    
    一方、オーストラリア連邦統計局が1月の小売売上高と貿易収支を発表したが、相場
の反応は限定的だった。市場では「弱い数字なら追加利下げへの思惑が出たかもしれない
が、概ね市場予想の通りだった。先日、政策金利の据え置きを発表したばかりでもあり、
材料になりにくい」(国内金融機関)との声が出ていた。  
    1月の小売売上高は、季節調整済みで前月比0.4%増加した。ロイターが集計した
予想中央値も同0.4%増だった。1月の財・サービスの貿易収支(季節調整済み)は9
億8000万豪ドルの赤字だった。ロイターがまとめた予想は9億5000万豪ドルの赤
字だった。
    
    日銀の木内登英審議委員は、群馬県前橋市で講演し、昨年10月の追加緩和に反対し
た理由について、効果がコストや副作用に見合わないと判断したためと明らかにした。相
場の反応は限定的だった。
    
    <ECB理事会でユーロ相場に波乱あるか>
    
    きょうの欧州中央銀行(ECB)理事会後には、量的緩和(QE)の詳細説明がある
と見込まれており、これを踏まえたユーロの変動によるドル/円への影響に関心が寄せら
れている。前日は、欧州時間にユーロ/円の下げが強かったことからドル/円も水準を下
げたが、その後のNY時間にはユーロ/ドルでのドル買いがありドル/円は底堅く推移し
た。    
    ECB理事会をめぐっては、QEの大枠は発表済みなことに加え、投機筋のユーロの
ショートポジションが積み上がっていることから「これ以上、大きく売られる材料は出そ
うになく、むしろショートカバー気味に買い戻されるリスクがある」(国内金融機関)と
の声が出ている。一方、「詳細はいまひとつ周知されていない面がある。ドラギ総裁の会
見で量的緩和の期間が長びくような話が出れば、売られる可能性がある」(別の国内金融
機関)との指摘もある。
    前日にユーロ/ドルは、約11年半ぶりの安値となる1.1061ドルまで下落した
。ECB理事会を前に、欧米の金融政策の方向性の違いへの意識が強まったとみられてい
る。
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