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〔外為マーケットアイ〕ドル90.45円付近、上値では断続的に実需売り

〔外為マーケットアイ〕

 <14:40> ドル90.45円付近、上値では断続的に実需売り

 ドル/円は90.45円付近で狭いレンジ取引が続いている。「ギリシャ問題やスイスフラン高容認的なスイス中銀理事発言などをひととおりこなしたあとだけに、イベント通過。断続的に実需の売りがでて上値を押さえているが、ほかに目立った動きはない」(セントラル短資FX執行役員、武田明久氏)という。

 個人投資家にも大きな動きはみられないが「ドルは90円を割り込んでもすぐに戻ってくるため、個人投資家は90円付近では買い安心感を持っているようだ。クロス円がビッド気味なこともあり、ドル/円の90円付近は堅そうだ」(セントラル短資FX、武田氏)という。

 <14:20> ドル90.45円付近、中国商務次官は訪米で為替操作国認定にらんだ交渉も

 ドル/円は90.45円付近でもみあい継続。正午からのドル/円の上下値幅は90.40─90.49円の9銭にとどまっている。

 中国の鍾山・商務次官は、貿易問題を協議するため、3月24─26日に米国を訪問する。 中国商務省がウェブサイトで発表した。人民元問題への言及はなかった。

 米国で超党派議員団が人民元問題で対中制裁案を提出するなど米中の対立が強まっているが、ドイツ証券シニア為替ストラテジストの深谷幸司氏は「4月の米為替報告書での為替操作国認定をにらんだ米中の交渉だろう。ただ、表だって人民元切り上げに踏み込むことはないとみており、為替への影響は限定的だろう。米中間選挙をにらんだショーアップという点からは中国からの訪米自体がオバマ政権のポイントになる」としている。

 <12:45> ユーロ1.3625ドル付近、EU首脳会議でのギリシャ対応不透明だが下値不安強まらず

 ユーロ/ドルは1.3625ドル付近でもみあっている。ギリシャのパパンドレウ首相は18日、EU加盟国からの財政支援をあてにしているのではなく、市場での投機的な動きを封じ込めることで借り入れコストを引き下げるためにEUの後ろ盾を希望しているとし「欧州はギリシャについて行動をとる必要がある」と語った。また、来週のEU首脳会議で欧州の支援を得られなければ4月にもIMFに支援を求める可能性があるとの報道されたが「(適切な金利で借り入れが可能になるという)条件の下で、ギリシャは欧州各国に対してもIMFに対しても財政支援を要請していないし、将来的にも要請しない」と語った。

 これを受けて、来週のEU首脳会談でのギリシャへの具体的な後ろ盾を提示するかに注目が集っているが、みずほコーポレート銀行のマーケット・エコノミスト、唐鎌大輔氏は、ここにきて急にドイツの対応が厳しくなっていることから落としどころが不透明になったとしながらも、「水面下でのやりとりはあっても、公式には具体的な支援策は出さないのではないか。ただ、EU財務相会合よりは踏み込まざるを得ないだろう」とみている。

 唐鎌氏は「4月20日からのギリシャ国債の借り換えスタートまでまだ時間がある。ぎりぎりの駆け引きがもうしばらく続くのではないか」とみている。

 ユーロの反応については「すでにポジションがショートに傾いていることもあり、3月中は強気にみていい。年初来安値(1.3433ドル)を更新するような動きにはならない。むしろ、EU首脳会談で大きく踏み込んだときは1.38ドル付近までの上値余地がある。下値よりは上値のほうが軽い」(唐鎌氏)とみている。

 <11:35> ブラジル中銀利上げ見送りでレアル下落、4月利上げ観測に中銀総裁の去就も見極め

 ブラジルでは17日、中央銀行が政策金利を8.75%に据え置いた。事前予想は分かれていたが、1─2月のCPIが2010年のインフレ目標4.5%を上回っていたことで0.5%程度の利上げ期待に傾いていた。決定を受けて通貨レアルBRBYは1.2%安の1ドル=1.788レアルに下落した。2月4日の2.1%の下落以来の大幅な下げとなった。

 しかし、日興コーディアル証券エコノミストの山本正樹氏は「次回4月の会合における利上げ決定の可能性は高い」とみている。山本氏によると、これは声明文が「前回よりは一段と注意深く経済状況を見極める姿勢をにじませる表現に変更されている」ことに加え、「0.5%ポイントの利上げを主張する反対票が3票出た」ため。

 一方、山本氏はブラジル中銀のメイレレス総裁について、10月に実施される公職選挙で副大統領候補として出馬する可能性が取り沙汰されていることを指摘。出馬の場合は法律の規定に従って4月初には総裁職を辞任する必要があるため「仮に辞任となった場合、後任総裁の政策スタンスをめぐって短期的には市場で思惑が交錯する場面もあろう」(山本氏)と予想されている。

 <10:37> ドル一時90.60円まで上昇、国内投資家の為替ヘッジ調整か

 ドルは仲値公示を経て一時90.60円まで上昇。投資家勢の買いを指摘する声が上がっている。年度末を控えた国内投資家が「一段の円高を警戒して為替のヘッジ比率を高めていたが、年度内に80円を割るような大幅円高の可能性が薄れてきたことで、ヘッジ解消の円売り戻しに動いている」(都銀)という。

 <10:20> 独財務相がユーロ売り投機解明に「スパイ」作戦表明との報道、ユーロ1.3610ドル付近

 英テレグラフ紙は18日付の電子版で、ショイブレ財務相がユーロを守るため、政府が情報機関に投機のプロセス調査を開始するよう求めるとの見通しを示したと伝えた。ユーロは1.3610ドル付近でもみあい。

 <09:30> ドル/円の予想変動率が2年4カ月ぶり水準へ低下、年度末要因が一段の見極め

 通貨オプション市場で、ドル/円の1カ月物の予想変動率(インプライド・ボラティリティ)JPY1MO=が急速に低下していることが、参加者の関心を集めている。ロイターデータによると、前日の取引で気配値は一時9.00%と07年11月以来2年4カ月ぶりの水準へ低下した。新年度入りを前にオプション取引が減少する年度末要因が主流との見方が多いが、最近は欧州通貨が大きく変動するとその一方でドルと円が同じ方向に動くため、ドル/円に値動きが出にくいことなどを指摘する声も出ている。

 ボラティリティが低位安定すれば、対高金利通貨で円キャリートレードの可能性も浮上する。だが、最近のスポット市場の値動きの荒さと比べると「さすがに低すぎる。何らかの反動が出てくるのではないか」(外銀)と警戒する声もある。

 <09:16> ドル90円半ば、年度末前の連休控え売買交錯

 午前9時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの90円半ば。朝方に一時90.52円まで上昇する場面もあった。日本の年度末を控えた連休前で、実質的に実需の売買が集中しやすい5・10日も重なるため、市場では実需筋の売買が激しくなる可能性を指摘する声が出ている。

 <08:30> スイス中銀理事発言で介入ライン引き下げの思惑、ユーロ安をけん引か

 前日海外市場でユーロ安をけん引した一因として、対ユーロでまとまったスイスフランEURCHF=R買いが入ったことを挙げる声が出ている。スイス国立銀行(中央銀行)のダンティーヌ理事が18日、「家計や企業は将来のいずれかの時点で、金利が比較的高く、市場原理が為替レートを導く世界に戻る備えをすべきだ」と発言したことがきっかけ。これまでスイス中銀はスイスフラン高に警戒感を幾度も示し、取引量の少ないアジア時間にもユーロ買い/スイスフラン売り介入を実施するなどスイスフラン高の抑制に強い姿勢を示してきただけに、通貨高を容認する方向の発言は「かなりのサプライズだった」(外銀)という。

 ユーロ/スイスフランは海外の取引で1.44スイスフラン半ばから1.43スイスフラン半ばへ100ポイント超下落。スイスフラン売り介入を実施し始めた昨年3月の安値を大きく下回り、2008年11月以来のユーロ安/スイスフラン高水準をつけた。

 <07:52> きょうの予想レンジは89.80―90.80円付近、連休前の実需動向に関心

 きょうのドル/円JPY=の予想レンジは89.80―90.80円付近。日本の連休を控えた実需動向に関心を寄せる声が出ている。年度末を前に、輸出企業の円手当てや企業のリパトリエーション(資金の本国還流)がまとまって入るようなら、円が強含みとなる可能性がある。ただ「ヘッジポジションの調整に伴う円売りも出ている」(都銀)といい、売買は交錯するとの見方も出ている。

 海外市場では、ギリシャをめぐる懸念が再燃したことをきっかけにユーロが下落。米連邦準備理事会(FRB)政府が公定歩合を引き上げるとの観測が広がったことも、ドル高が進んだ一因となった。FRBの広報担当者はうわさにはコメントしないと述べた。

 (東京 19日 ロイター)

 全スポットレート(ロイターデータ)FX=

 アジアスポットレート(同)AFX=

 欧州スポットレート(同)EFX=

 クロス円レート(同)JPYX=

 クロス円の時系列レート(同)JPNUJPNXJPOAJPOD

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