for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

〔クロスマーケットアイ〕米消費者マインド急低下でリスク回避、連鎖的な動きには歯止め

<東京市場 24日>

━━━━━━━━┯━━━━━━━┯━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━┯

日経平均   | 国債先物3月限| 国債305回債  |ドル/円(13:10) |

━━━━━━━━┿━━━━━━━┿━━━━━━━━━┿━━━━━━━━━┿

  10163.28円 | 139.64円 | 1.315% | 90.21/26円 |

━━━━━━━━┿━━━━━━━┿━━━━━━━━━┿━━━━━━━━━┿

-188.82円 | +0.23円 | -0.015% | 90.21/23円  |

━━━━━━━━┷━━━━━━━┷━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━┷

注:日経平均、国債先物は前引け、現物の価格は午前11時の値。

下段は前営業日終値比。為替はNY終盤。

 [東京 24日 ロイター] 24日の東京市場は株安・債券高。米消費者信頼感指数

が予想外に大幅低下したことで、リスク回避姿勢が強まった。ただ、アジア時間では円高

が一服していることから、連鎖的な動きには歯止めがかかっている。注目されている今晩

のバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言では、利上げへの距離感を見極

めることになる。

 株式市場では日経平均.N225が続落。2月の米消費者信頼感指数が大きく落ち込み、

米国株が下落した流れを受けて、ハイテクや自動車などの輸出株を中心に売りが先行した。

商品投資顧問業者(CTA)などの短期筋による先物売りも出て下げ幅が拡大した。「米

消費者信頼感指数の低下で米国景気への懸念が広がった。銀行株などに海外勢の売りが出

ている。一部の欧州勢から買いが入っているが指数を押し上げるほどの力はない」(東海

東京証券エクイティ部部長の倉持宏朗氏)との声が出ている。

 コンファレンス・ボード(CB)が発表した2月の米消費者信頼感指数は、短期的な雇

用見通しが悪化するなか、10カ月ぶりの水準に落ち込んだ。中国の預金準備率引き上げ

や米公定歩合引き上げなどで流動性相場に変調の兆しが出ていただけに「リスク資金はネ

ガティブなニュースに神経質になっている」(準大手証券ストラテジスト)という。「仮

に3月の数字も良くなかった場合、米国景気の二番底に対する警戒感が強まってくる可能

性が高い」(立花証券執行役員の平野憲一氏)との見方も出ている。

 一方、クレディ・スイス証券株式調査部ストラテジストの丸山俊氏は「米国の生産は低

い在庫水準を背景に改善を続けている。生産改善に米消費の強い数字が必要なわけではな

く、現在の消費水準が続いてくれれば生産の改善が続く」と指摘する。「2月の米消費者

信頼感指数が予想外に落ちたことで懸念が出たようだが、来月以降の消費減少を示唆する

ほどではなく回復力が弱いということを示しているだけだ。4─5月以降は米雇用の増加

が鮮明になり、消費、生産と再加速する」と丸山氏はみている。

 トヨタのリコール問題については「豊田社長が議会で謝罪し『政治ショー』が終われば

この問題にもピリオドが打たれる。トヨタ株は3000円が下値めど」(日興コーディア

ル証券、シニアストラテジストの河田剛氏)との声が聞かれるが、不透明感は拭い切れて

いない。

 <超長期債、やや出遅れ>

 円債市場は、残存10年ゾーンと20年ゾーンの流通利回り格差が広がり、イールドカ

ーブはややスティープニングした。

 邦銀の運用担当者は、前日に入札が実施された20年物国債について「先回り的な買い

が入っていたものの、入札で予想以上の買いは集まらず、はしごを外された感があった」

と話した。国内金融機関の関係者は「結局は、最終投資家がアロケーションを変更するな

どのオペレーションに踏み切らず、超長期ゾーンの強気見通しは失速したのではないか」

と話した。

 英国銀行協会(BBA)が集計している3カ月物LIBORでは、昨年8月以降、ドル

が円を下回る現象が続いている。

 米公定歩合引き上げ以降、ドル金利がやや上昇するかたちで円とのスプレッド差が縮小

に向かったが、依然として「逆転解消」には至らず、ヘッジ外債と呼ばれる為替リスクを

回避しながら外国債券を購入できる金融商品の投資妙味は残っている。「外―外の投資家

にとっては、まだヘッジコストは安い」(外銀)という。

 <ハト派的な発言、織り込み済みか>

 為替市場でドル/円は下げ一服。海外市場では89.92円まで売られ1週間ぶりに

90円を割り込んだ。

 クロス円も同様の動き。米株安を受けたアジア株への懸念から、朝方はユーロ/円が

121.75円まで弱含む場面がみられたが、投信設定をサポートに122円前半に切り

返した。「きょう設定の野村新エマージング債券投信の売れ行きが好調とみられ、円売り

観測が支えになっているようだ。ただ、取引の中心は短期筋。米公定歩合引き上げで構築

したロングの投げが一巡し、仕切り直しに入っている」(国内金融機関)という。

 市場では、次の材料として、FRB議長の議会証言が注目されているが、「低金利政策

を継続するというこれまでのスタンスを維持するだろう」(国内銀行)と予想されている。

住友信託銀行マーケット・ストラテジスト、瀬良礼子氏は「バーナンキ議長が引き続きハ

ト派的な発言をすればドルが売られる可能性はあるが、すでに利上げ期待が後退している

ためインパクトは限られる。(想定レンジ下限である)88円に向けて大きく動くことは

ない」と話している。

 (ロイター日本語ニュース 橋本 浩記者:編集 内田 慎一)

(hiroshi.hashimoto@thomsonreuters.com;03-6441-1790;ロイターメッセージング

:hiroshi.hashimoto.reuters.com@reuters.net)

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up