ドル/円 終値 91.41/45
始値 92.04/07
前営業日終値 91.89/95
ユーロ/ドル 終値 1.1916/18
始値 1.1969/72
前営業日終値 1.1973/79
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[ニューヨーク 7日 ロイター] ニューヨーク外国為替市場ではユーロが下落。対
ドルで4年強ぶりに1.19ドルを割り込んだ。ただ、独鉱工業受注が堅調だったことか
ら下げの一部を取り戻した。
ユーロEUR=EBSは一時1.1876ドルと、2006年3月以来の安値をつけた。
UBSのシニアストラテジスト、アメリア・ブルドゥ氏は「米雇用統計とハンガリーへ
の懸念を受けた売りは、やや行き過ぎだった。しかしショートを切らされてユーロが上げ
ると、投資家はまたショートを再度積み上げる。先週の動きは行き過ぎだったが、ユーロ
の先行きは明るくない」と述べた。
終盤のユーロは0.4%安の1.1918ドル。対円EURJPY=では0.6%安の
109.22円。
ドル/円JPY=は0.3%安の91.64円。ユーロEURCHF=は一時対スイスフラン
で史上最安値の1.3850スイスフランを付けた後、終盤は1.3864スイスフラン。
豪ドル/米ドルAUD=D4は1.5%安の0.8113米ドル。
ユーロ圏の債務懸念で独連邦債と英国債が買われるなか、ポンドGBP=D4は小幅高とな
り1.4467ドル。対ユーロEURGBP=D4では一時1年6カ月ぶり安値の82.12
ペンスをつけた。
ユーロの次のオプションのトリガーは1.1850ドル、次いで06年3月の安値
1.1825ドルが支持線となっている。その次は05年11月の安値1.1638ドル
までほとんど支持線はない状態という。ユーロ導入時の1.1747ドルも注目ポイント。
RBS(ロンドン)の為替ストラテジストポール・ロブソン氏は、ユーロは今後一方的
に下落するわけではないとの見通しを示した。
4月の独鉱工業受注が予想を上回り、ベルギー国債にもそこそこ需要が見られたことが
ユーロを支援したという。
しかし債務懸念が後退したわけではない。ハンガリーの債務問題で、欧州系銀行のエク
スポジャーをめぐる懸念が再燃した。
ハンガリーの債務問題はギリシャほど深刻ではないとみられているが、ユーロを導入し
ていないことから危機に対してぜい弱との声が出ている。
BNYメロンのシニアストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏は「ギリシャは通
貨の切り下げができないし、債務不履行も簡単ではない。しかしハンガリーは可能だ」と
述べた。