[シンガポール 30日 ロイター] - 30日のアジア通貨市場では、韓国ウォン が約6年ぶりの高値をつけた。 米国債利回りの低下がアジア通貨の支援材料となっており、大半のアジア通貨は月間 ベースで上昇を記録する見通しだ。 ウォン は一時0.3%高の1ドル=1017.1ウォンと、2008年8 月以来の高値をつけた。海外ファンド勢や輸出業者の買いが入った。 ただ、市場関係者によると、当局が1ドル=1020ウォンを超えるウォン高を阻止 するため、為替介入を実施しており、朝方の高値からは押し戻されている。 台湾ドル は約7週間ぶりの高値。海外金融機関の買いや月末の企業の買いが 背景。 フィリピンペソ も上昇。前日の海外市場でノンデリバラブル・フォワード (NDF)が上昇したことが背景。フィリピンの5年物・10年物国債も買われている。 市場では欧州中央銀行(ECB)の追加緩和が予想されており、アナリストの間では 来月もアジア通貨が上昇するとの見方が多い。 トムソン・ロイターのデータによると、月間ベースでは、インドルピーが2.3%上 昇と、アジア通貨で最大の上昇を記録している。政権交代が好感された。 フィリピンペソも月間ベースで1.8%高。スタンダード&プアーズ(S&P)がフ ィリピンを格上げしたことや、フィリピン中銀が預金準備率を引き上げたことが背景。 マレーシアリンギ は月間ベースで1.4%上昇。中銀が利上げを示唆したこ とが背景。 タイバーツは月間ベースで1.2%安。クーデターが嫌気された。インドネシアルピ アも、7月の大統領選をめぐる不透明感が強まり、0.6%値下がりしている。 *0425GMT(日本時間午後1時25分)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相 場は以下の通り。 *Previous dayは各通貨のオンショア市場引け値。ただし円とシンガポールドルは前 日NY市場引け値。 Currency Latest bid Previous day Pct Move Japan yen 101.59 101.80 +0.20 Sing dlr 1.2547 1.2545 -0.02 Taiwan dlr 29.985 30.128 +0.48 Korean won 1020.10 1020.60 +0.05 Baht 32.74 32.77 +0.09 Peso 43.83 43.90 +0.16 Rupiah 11625.00 11625.00 +0.00 Rupee 58.96 59.03 +0.12 Ringgit 3.2155 3.2155 +0.00 Yuan 6.2429 6.2399 -0.05 Change so far in 2014 Currency Latest bid End prev year Pct Move Japan yen 101.59 105.28 +3.63 Sing dlr 1.2547 1.2632 +0.68 Taiwan dlr 29.985 29.950 -0.12 Korean won 1020.10 1055.40 +3.46 Baht 32.74 32.86 +0.37 Peso 43.83 44.40 +1.29 Rupiah 11625.00 12160.00 +4.60 Rupee 58.96 61.80 +4.82 Ringgit 3.2155 3.2755 +1.87 Yuan 6.2429 6.0539 -3.03
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