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〔ロイター調査〕シンガポール金融管理局、12日の政策声明で金融緩和へ

 ◎調査対象:シンガポールの金融政策声明

 ◎発表日:10月12日

 ◎予想:シンガポールドルの上昇ペースを緩和へ

 [シンガポール 5日 ロイター] ロイター調査によると、シンガポール金融管理局(MAS)は来週、シンガポールドルの上昇ペースを減速させ、金融政策を緩和すると予想されている。

 シンガポールドルは、世界の金融市場が混乱するなか安全資産とされる同国資産への海外投資の増加に支援され、年初来約5.6%上昇している。

 一方で、シンガポールドル高は、すでに世界的な需要低迷で打撃を受けている製造業を圧迫。大方のエコノミストは第3・四半期のシンガポール国内総生産(GDP)伸び率が、第2・四半期のマイナス0.7%に続き再びマイナスとなり、同国がリセッション(景気後退)入りすると予想している。

 8月の消費者物価指数(CPI)上昇率は約2年ぶりの低水準に鈍化したものの、インフレ率は歴史的に見て依然として高水準にあり、MASは景気支援と物価上昇圧力の抑制の間でバランスを取る難しい政策運営を強いられている。

 マッコーリーは顧客向けノートで「経済のリセッション入りが見込まれるため、MASは10月の政策会合で、強いシンガポールドルを支持する方針を維持しながら、現在の政策よりも上昇ペースを緩める見通しだ」としている。

 ロイターが実施したエコノミスト調査によると、マッコーリーを含む14社の金融機関が、小幅な金融緩和を予想。HSBC、ING、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)の3社は依然として強いインフレ圧力を踏まえ、金融政策の据え置きを予想した。

 INGのエコノミスト、プラカシュ・サクパル氏は「(シンガポール)経済は、低水準の米短期金利がもたらす根強い高インフレリスクに依然としてさらされている。インフレはアジア諸国の中で高水準にあり、MASは経済活動の鈍化を静観し、現在の政策を維持する見通しだ」としている。

 MASは非公開の取引レンジ内でシンガポールドルの主要貿易相手国通貨に対する相場を誘導し、金融政策を運営している。

 4月の政策発表では、シンガポールドルの「緩やかで段階的な上昇」へのバイアスを維持する一方、政策バンドの傾きを若干きつめにする方針を示し、インフレ期待の抑制に向けてシンガポールドルの一段と速い上昇を容認する姿勢を示した。

 政策バンドの幅も狭くし、相場の変動幅を縮小した。

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