for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

アジア通貨動向(1日)=ウォンとリンギ主導で上昇、中国PMIでリスク選好

 [バンコク 1日 ロイター] 1日のアジア通貨市場は、韓国ウォンとマレーシアリンギ主導で上昇した。中国やインドの購買担当者指数(PMI)を好感して投資家のリスク投資意欲が復活し、地域の株式市場が上昇した。

 ウォンKRW=は上昇し、1ドル=1184.4ウォン。前日終値は1198.1ウォンだった。株高でドルロングが解消された。2010年の貿易黒字額の予想が上方修正されたことも、ウォンを支援した。

 斗山重工業034020.KSがサウジアラビアで14億6000万ドル規模の淡水化プラントを受注したとのニュースも、ウォン需要が増加するとの見方につながった。

 輸入筋のドル買い観測もあり、投資家は現在の水準で積極的なウォン買いを継続する姿勢は見せていない。

 マレーシアリンギMYR=は0.5%高の1ドル=3.1340リンギ。国内輸出筋の取引がドル売りにつながった。

 あるトレーダーは「オフショアではネットでドル/リンギ買いだったが、中国PMIの発表後は売りに転じた。海外から為替・株式・債券市場に資金が流入し続けている。きょうは特に債券へのフローがあった」と述べた。

 別のトレーダーは、あすの中銀の政策決定を前に模様眺めに回る向きもいたと指摘。「金利据え置き見通しは織り込まれており、リンギ相場に影響はない見通しだ」と述べた。

 ノンデリバラブル・フォワード(NDF)市場はスポット市場とほぼ連動した。

 タイバーツTHB=は上昇。1ドル=31.20バーツの抵抗線近辺で推移した。タイ中銀がバーツの上昇に歯止めをかけようとする動きは散見される程度だった。

 バンコクのディーラーは「バーツは2年5カ月ぶり高値の31.21バーツをけさつけた。タイ中銀は動きを安定させるのが精一杯。今週初めにドルのショートポジションをカバーしたので、再びドルショートを建てる余地がある」と述べた。その上で来週は31.05バーツを試すだろうとの見方を示した。

 *0600GMT(日本時間午後3時)時点のアジア各国通貨の対米ドル相場は以下の通り。

 シンガポールドル  1.3525

 台湾ドル    32.015

 韓国ウォン   1184.40

 タイバーツ     31.17

 フィリピンペソ   45.13

 インドネシアルピア 9005.00

 インドルピー   46.87

 マレーシアリンギ 3.1340

 人民元        6.8123

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up