[29日 ロイター] - 米アップルの「iPhone(アイフォーン)」組み立てを請け負っている富士康科技集団(フォックスコン)のインド工場について、両社は29日、従業員用の宿舎と食堂の一部に不備があったことを明らかにした。
台湾・鴻海精密工業傘下のフォックスコンがインド南部チェンナイ近郊に持つ工場で今月、従業員250人以上が食中毒で治療を受けた。同工場では抗議行動が起き18日に生産を停止した。
フォックスコンは29日、現地の経営陣を再編し、条件を満たすよう設備を改善していると明らかにした。
アップルの広報担当者は、従業員宿舎の状況を調査するために独立監査を実施したとし、「従業員用の宿舎と食堂の一部が当社の要件を満たしていないことが判明した。改善措置が迅速に行われるようサプライヤーと対応している」と語った。厳格な基準を満たしていることを確認した上で施設を再開するとしている。
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