[パリ 24日 ロイター] - これまで1世紀以上にわたってフランスの家族が個人所有してきたオランダの画家ゴッホの作品が初めて一般公開されることになった。
同作品は、ゴッホが弟のテオとパリで同居していた1887年にモンマルトルの街の風景を描いた「A street scene in Montmartre」。ゴッホはモンマルトルのさまざまな風景を描いており、この作品はそのシリーズの1作となる。
競売会社サザビーズが来月のオークションに先立ち、アムステルダム、香港、パリで展示する。
同社は作品について、推定500万─800万ユーロ(約6億4500万─10億3000万円)の価値があるとみている。
同作はカタログに掲載されたことはあるものの、実物の一般公開は初めてという。現在の所有者は明らかにされていない。
サザビーズは発表文書で、個人が所有しているゴッホのモンマルトル時代の作品はほとんどなく、「このような象徴的なシリーズの作品が市場に登場するのは間違いなく大きなイベントだ」とした。
*写真キャプションを修正して再送します。
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