[パリ 15日 ロイター] - フランスのマクロン大統領は15日、パリ近郊のベルサイユ宮殿で開かれる年次イベント「フランスを選ぼう(Choose France)」に米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)ら世界の企業首脳を迎えて売り込み、自国への投資獲得を目指す。
企業首脳らはこれまでに計130億ユーロ(140億ドル)の投資を約束しており、マクロン氏が2018年にイベントを開始して以降で最高額となっている。
富裕層の起業家でもあるマスク氏は、大統領府のエリゼ宮でマクロン氏と会談。大統領府は声明で、会談では共通の関心事がいくつかあり、特に米国のインフレ抑制法に対する欧州の対応や、フランスが投資を呼び込み、EVやエネルギーの市場改善に向けて実施してきた進展などが話し合われたと説明した。
マクロン氏はツイッターに「私たちには一緒に取り組むことがたくさんある」と投稿した。
マスク氏はベルサイユ宮殿での1300GMT(日本時間午後10時)からの「グリーン産業化」に関する円卓会議に出席し、夕食会に参加する予定。
フランス財務省はロイターに対し、マクロン氏が先週公表したグリーン技術への投資に対する新たな税額控除をルメール経済・財務相がマスク氏に説明し、投資を誘致する予定だと明らかにした。
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