ジャズ歌手Ｊ・ベーカー氏、仏偉人殿堂に　黒人女性で初

［パリ　３０日　ロイター］ - パリにある国家的偉人の殿堂・パンテオンで３０日、フランスで活躍した米国生まれのジャズ歌手・ダンサー、故ジョセフィン・ベーカーさんが黒人女性として初めて祭られた。

１９０６年にミズーリ州セントルイスで生まれ、２０年代に渡ったフランスで名声を獲得。第２次世界大戦中はフランスのレジスタンス（抵抗運動）にも参加し、戦後は著名な市民権活動家として活躍した。

その後、３７年にフランス国籍を取得。７５年に死去し、モナコに埋葬された。

家族の意向で遺体はパリに移されず、パンテオンに安置される棺にはベーカーさんにゆかりのある４カ所の土が入れられた。

マクロン大統領は「黒人のために立ち上がった黒人だが、何よりも人間を擁護した女性だ」とたたえた。