[パリ 19日 ロイター] - フランス国民議会(下院、577議席)選挙の決選投票が19日行われ、マクロン大統領率いる中道の与党連合が過半数を割り込む見通しとなった。改革推進が難航する可能性があり、4月の大統領選で再選を果たしたマクロン氏にとって大きな打撃となる。
暫定予測によると、与党連合は急進左派・メランション氏率いる左派連合「人民環境社会新連合」(NUPES)を上回る議席を獲得して第1勢力となる見込みだが、過半数は大幅に下回るとみられている。
NUPESは、前回2017年の選挙から議席を3倍に増やす見通し。
調査会社のIfop、オピニオンウェイ、エラブ、イプソスによる予想獲得議席は与党連合が210─240議席、NUPESは149─188議席。ルペン氏率いる極右「国民連合(RN)」も100議席近くを獲得する可能性がある。
いずれの党も過半数議席を獲得できない「ハングパーラメント(宙づり議会)」となれば、政党間で一定の権力分担などが必要となる可能性がある。政治の停滞、さらには再選挙につながる恐れもある。
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